M-1夢じゃない? カラオケ感覚で漫才できるシステム、名大が開発

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毎日新聞 2025/11/15 10:15(最終更新 11/15 10:15) 1213文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷右から、名古屋大の小川浩平准教授と小松駿太さん、窪田智徳助教=名古屋市千種区の同大で2025年10月29日午前11時41分、川瀬慎一朗撮影写真一覧 名古屋大大学院工学研究科(名古屋市千種区)の佐藤・小川研究室は、カラオケ感覚で漫才を披露できるシステム「漫才カラオケ」を開発した。ネタのセリフや抑揚、間の取り方などを先導する仕組みで、素人でも聴衆から笑いを取る喜びを味わえるかもしれない。 システムは画面で、セリフ▽抑揚▽感情▽動作▽タイミング――の各情報を譜面として表示する。文字の位置やフォント、視覚効果を利用。タイミングを示すバーで指示通り演じることを促す。画面の右から左に流れ、上部が突っ込み役、下部がボケ役になっている。Advertisement 対話ロボット研究を進める小松駿太さん(23)が漫才好きだったことから開発に着手した。 小学生のころからお笑い好きで、大学入学後は漫才日本一決定戦「M―1グランプリ」にも挑戦。日々、ネタを作り、2024年の予選には研究室の先輩と「漫才カラオケ実験中」のコンビ名で臨んだ。漫才カラオケの一場面=名古屋大佐藤・小川研究室提供写真一覧 漫才をしたことがない10人に、システムを使って有名お笑い芸人のネタを実演してもらう実験を実施。「自分が面白い人間かのように錯覚した」との感想もあり、7段階評価で「漫才を演じる楽しさ」と「聴衆を笑わせる楽しさ」を問うと、いずれも中央値で6・0となった。 研究室の窪田智徳助教は、漫才の演者は「笑いを取ることで快感を得られる」とする。そのうえで「情報技術で快感を得る体験を広げることができる」とシステムの意義を語る。 また、小川浩平准教授は「漫才カラオケはコメディーの民衆化につながり、新産業を生み出せる」と話す。国際学会などで論文を発表しており、企業の問い合わせもあるという。今後、AI(人工知能)による採点機能の実装などを計画。漫才だけでなく、営業職のロールプレーやプレゼンの練習への応用も模索する。 小松さんは「ネタ元の考えを尊重しなければならない」とし、お笑い芸人のネタ使用は学術目的に限定している。小川准教授は、著作権の問題がクリアとなってカラオケ店などに導入されれば、ネタの権利者に収益が還元される仕組みが構築される可能性もあるとする。 小松さんのM―1成績はこれまで全て、1回戦敗退。「漫才カラオケで練習して優勝を狙いたい。あとはネタ次第」とし、来年も練習を重ねて挑むつもりだ。「M-1グランプリ」の予選に挑んだ小松駿太さん=小松さん提供写真一覧 実演の様子は研究室のユーチューブ「佐藤・小川研チャンネル」で公開している。【川瀬慎一朗】記者も挑戦、リズムゲームのよう 記者も漫才カラオケに挑戦してみた。小松駿太さんのオリジナルのネタで突っ込み役を担当した。想像以上に表示の流れが速く感じ、セリフを読むのに精いっぱい。かんでしまう場面もあった。慣れてくると、少しだけ身ぶりもこなせた。窪田智徳助教によると、表示スピードは熟練度に応じて変えることができるという。 難しいと感じた一方、「もう一度、挑戦してみたい」とも思える充実感。さながらリズムゲームのような感覚で、繰り返すごとにうまくなる実感がありそうだと思った。【川瀬慎一朗】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>