特派員の目:中国は怖い? 隣国を知る難しさ=河津啓介

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特派員の目毎日新聞 2025/11/16 16:00(最終更新 11/16 16:00) 895文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷中国で大人気の日系回転すしチェーン店。連日、入店待ちの客が列をなす=北京市で2025年7月13日、河津啓介撮影 「中国生活は大変でしょうね」。北京の日本人駐在員が赴任前や一時帰国の際によく耳にする言葉だ。もちろん私もその一人。 歴史認識を巡る溝や日本人母子が狙われた襲撃事件、不透明な邦人拘束、さらには中国駐大阪総領事の常軌を逸した投稿。こうした現実を過小評価できないし、不安が全くないと言えばうそになる。Advertisement ただ、現地で暮らす感覚からすると、日本では「中国は怖い」というイメージが独り歩きしているようにも思う。中国の治安は決して悪くはない。都市部では夜に出歩いても危険を感じることはまれだ。少なくとも私個人は今回の赴任で日本人であることを理由に不愉快な思いをした経験はなかった。 中国の対日感情は多面的で、矛盾をはらんでおり、どう理解すべきかとまどうことが少なくない。 一方で、隣国との向き合い方に悩むのは、日本人の側だけではないようだ。 中国の女性エコノミストが最近、ブログに興味深い投稿をしていた。北京市内の映画館に並ぶ「731部隊」や「南京大虐殺」をテーマにした映画のポスター=2025年9月18日、河津啓介撮影 小学生の息子を持つこの女性は、日本や米国への反感をあおるネット上の「ヘイト言論」が子どもの身近にあふれていることに心を痛めていた。 どうやって歴史問題について我が子に伝えるかに悩んだ末、3泊4日の日本旅行を思い立った。 旅行初日、その子は日本の第一印象を「中国人と日本人は似ているから外国に来た感じがしない」と語った。夕飯では「和牛」をとても気に入り、ホテルの部屋に戻ると「ネットの情報はうのみにできないね」と大人びた感想を口にしたという。 それから親子は東京ディズニーランドを満喫。老舗ウナギ料理店では注文したうな丼が出てくるまでにとても時間がかかることに閉口する経験もした。 旅を終えて帰国すると、その子は「僕はやっぱり中国が好きだな」と言いつつ、「その他の国も良いところがあるね」と付け加えたそうだ。 「百聞は一見にしかず」。ありふれているかもしれないが、日中関係で改めて大切にしたい言葉だ。 その意味で中国政府が自国民に訪日を控えるよう注意喚起したことは非常に気がかりだ。日本人の訪中者数も低迷している。中国特派員としてその実像を伝える責任の重さと難しさを痛感している。【北京・河津啓介】【前の記事】高市首相も笑顔に 東ティモールのカリスマが見せた外交力=武内彩関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>