近畿の少年院、公文式で学習支援 基礎学力アップで再非行防止

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毎日新聞 2025/11/11 08:45(最終更新 11/11 08:45) 1259文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷公文式学習を活用した学習支援の様子=兵庫県加古川市の加古川学園で2025年10月16日午後1時43分、木山友里亜撮影 近畿地方の七つの少年院で10月から公文教育研究会と連携し、入所している少年への学習支援プログラムが始まった。少年院入所者には中学卒業者や高校中退者も多く、公文式の反復学習で基礎学力を向上させることで、就労や進学を支援し、再非行防止につなげるのが目的だ。 法務省の少年矯正統計調査によると2024年に全国の少年院に新たに入った少年1828人のうち、6割が中卒か高校中退だった。Advertisement 少年院では、法務教官らが基礎学力をつける「教科指導」を実施。院内で高卒認定試験を受けることもでき、犯罪白書によると23年度は全国の少年院で424人が受験し、162人が合格している。 一方で、漢字の読み書きや四則演算などの基礎学力が不足している少年もいる。そのままでは、出院後、仕事を長く続ける障害になる可能性もある。 実際、関西では企業が刑務所や少年院を出た人に働く場を提供する「職親(しょくしん)プロジェクト」で出院・出所した人に、公文が学習支援をしている。こうした取り組みについて、「少年院にいる時からするべき」という声が上がった。 そこで、法務省は22年から加古川市にある少年院「加古川学園」で試験的に公文式を活用した授業を実施。希望する少年たちに事前に受験した学力テストの結果を基に、自分のレベルに合ったプリントを解き、満点が取れるようになるまで同じプリントを反復してもらった。 結果、基礎学力の向上効果が認められた。また、満点を取るまで先の教材に進むことができないため、目標に向かって粘り強く努力する忍耐力や成功経験を重ねることで自信がつくなどの効果があったという。 こうしたことから法務省は10月から大阪、兵庫、奈良の3府県にある七つの少年院で希望した42人に公文式を受けてもらうことにした。 加古川学園では同月、15~20歳の少年10人が講師2人とともに勉強に取り組む様子が公開された。少年らが取り組んだのは、主に小学1~4年生を対象にした「算数・数学」と「国語」のプリント教材。事前の学力テストの結果を基に、講師陣が用意した。少年らは足し算や引き算、漢字や文章問題などの課題を解き、分からない問題を講師に質問するなどして集中して授業に取り組んでいた。 10人は26年3月まで半年間、週に1回の授業と週6回分の課題に取り組む。この日授業に参加した少年は「ミスが多かったので少なくしたい。早く高校の内容まで解けるようになりたい」と真剣なまなざしで語っていた。 犯罪白書によると、19年に少年院を出院した少年のうち14・2%は5年以内に再び少年院送致されていた。そのうち約7割は2年以内にまた少年院に入っていた。再非行の防止は大きな課題だ。 加古川学園の榎本康人法務教官専門官は、公文式の取り組みについて、基礎学力の向上以外にも「普段接する教官ではなく、外部の人とつながって認めてもらい褒めてもらう経験は、コミュニケーション能力や自己肯定感を向上させ、再非行防止につながる」と期待する。事業は28年3月まで実施予定。【木山友里亜】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>