半世紀潜伏の中核派トップ・清水氏が議長退任 組織への影響は?

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有料記事松田果穂2025年11月11日 8時00分長年にわたる潜伏生活から公の場に出て間もなく、記者会見をする中核派議長だった清水丈夫氏=2021年1月、東京都千代田区 共産主義体制の実現や天皇制反対などを訴えてきた「中核派」のトップである「議長」が不在になっている。2020年まで半世紀にわたり潜伏生活を続けながら組織を率いた男性が9月に「高齢」を理由に退任したためだ。中核派が取材に認めた。 当面、後任は置かないという。公安当局は事実関係の確認を進めるほか、組織への影響について調べている。 議長を退任したのは、東京大学在学中に市民運動を始めた清水丈夫氏(88)。1960~70年代に盛り上がりを見せた学生運動を代表する人物の一人だ。議長就任は97年だが、それ以前から指導者として活動してきた。警察は中核派を「極左暴力集団」と位置づけ、警戒や情報収集、違法行為の摘発を続けてきた。清水氏は69年から潜伏生活を始め、その後、中核派の最高幹部として組織を指揮してきた。警察は行方を捜したがつかめなかった。半世紀にわたる潜伏を経て 自ら公の場に現れたのは2020年9月。都内であった中核派の大規模集会で、近年の指導方針を誤り、活動を充実させられなかったと自身を批判した。市民活動家のほか、敵対する極左団体や右翼団体、公安関係者、学生運動に携わった全共闘世代の注目を集めた。 翌2021年に開いた記者会見では、公安当局が中核派によるとみている一連のテロ・ゲリラ事件への関与について、組織指導部の指示は否定しなかったが、「僕が『やれ』と言ったかは答えない」などと述べた。 中核派によると、退任は清水…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討トップニューストップページへ学校通わせず、ペット用カメラで監視か 女児虐待容疑で母親ら逮捕へ5:00電気・ガス料金補助、1~3月に再開へ 月平均千円程度目安に調整6:00インド首都の世界遺産「赤い城」近くで爆発 8人死亡、20人けがか0:22元「番記者」が見抜けなかった同質化の抵抗感 公明の決別に思うこと5:00パズドラ後の低迷に「社長解任」 物言う株主が求めたゲームチェンジ6:00イヌは「幼い」から遊び好き ヒトに助けを求める合図、独自に獲得も7:00