海を渡る球児たち毎日新聞 2025/11/11 07:00(最終更新 11/11 07:00) 有料記事 3826文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷データベースを使い、選手の力を分析する渡辺さん。これらを基に、現時点での選手の能力や課題を示し、進路選択の参考にしてもらう=東京都渋谷区で2025年10月9日午後0時6分、黒詰拓也撮影 米国で新たな生きがいを見つけた。 「選手一人一人の人生を預かっています。責任はとても大きいですが、面白い仕事です」 幼い頃からプロ野球選手を目指していた渡辺龍大(りゅうだい)さん(24)は高校卒業後、野球留学のため渡米した。 ステップアップを重ねて4年時には全米大学体育協会(NCAA)のディビジョン2(2部)の大学に編入したものの、選手としての限界を感じて野球をやめた。 その代わりに自身のような留学生を支えるビジネスができないかと考えた。 大学をいったん離れ、今年5月に帰国。「IAA SPORTS」という名の個人事務所を開設して本格的に活動を始めた。まるで球団アナリスト 10月中旬、東京都内の事務所を訪ねた。渡辺さんは私(記者)に業務内容を説明するため、モニターに米国の強豪大学の選手の打撃データを映し出した。 これまで対戦した投手はむろんのこと、球速や球種、打球方向、カウント別の打率などあらゆるデータがひと目で分かる。実際の映像を取り出して確認もできる。 聞けば、米大リーグの球団関係者らも利用するデータベースという。これらを基にアナリストは選手の能力を分析、評価し、スカウト活動に生かしている。渡辺さんにとって欠かすことのできないツールだ。 「現時点での選手の能力や強み、課題を示しながら、どの大学に進むのが最適か一緒に考えます。決めるのは選手。私はその意思決定を助ける仕事をしています」 業務内容は多岐にわたるが、端的に言えば選手の「エージェント(代理人)」になることだ。 記事後半では「野球オタク」だった渡辺さんの半生、ビジネスのきっかけをつかんだ野球留学の経験、転機となった出会いを紹介します。 エージェントと聞いてまず思い浮かぶのは、移籍交渉だ。例えば、大谷翔平選手(ドジャース)のネズ・バレロ氏、吉田正尚(まさたか)選手(レッドソックス)のスコット・ボラス氏。超大型契約の背景には彼らの存在がある。 渡辺さんが目指すのは「メジャーリーガーへのサービスと同等の支援を日本の留学生に提供すること」。 留学目的はさまざまだ。プロを目指すのか、米国の大手企…この記事は有料記事です。残り2939文字(全文3826文字)【前の記事】グラブに込めた決意の英文字 米国で求めた理想と再出発の誓い関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>