渡したぬいぐるみに…紛失防止タグの悪用急増 ストーカー対策強化へ

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有料記事板倉大地 編集委員・吉田伸八2025年11月11日 9時09分市販されている紛失防止タグには、米アップル社の「エアタグ」などがある。大きさは五百円玉より少し大きい程度で、財布やバッグなどに入れておくと、場所が分からなくなっても自分のスマートフォンで位置を特定できる 紛失防止タグを使って相手の位置情報を無断で取得する行為の禁止などを盛り込んだストーカー規制法の改正案が11日、閣議決定された。ストーカー被害に遭っていた川崎市の女性が昨年末に殺害された事件を教訓に、被害者からの申し出がなくても加害者に警察の職権で警告ができるようにもする。警察庁は今の臨時国会に改正案を提出し、早期の施行を目指す。川崎市の事件をめぐる神奈川県警の検証報告書は、加害者への警告や禁止命令について「機会を逸した」としています。記事の後半では、被害者が警告の申し出をためらうケースや、新たな規制の狙いを紹介します。 紛失防止タグは微弱な電波を周囲にあるスマートフォンが拾うことで、タグと連携させた自分のスマホで位置情報を得られるツール。例えば、財布をどこかに置き忘れたとしても、財布にタグが入っていれば、自分のスマホでどこにあるかを探し当てることができる。2021年ごろから国内で普及し始め、2千~3千円ほどで売られている。紛失防止タグの仕組み GPS(全地球測位システム)機器による位置情報の無断取得は、21年の同法改正で禁じられた。ただ、紛失防止タグは機器自体が位置情報を発していないため規制の対象外になっている。 警察庁によると、紛失防止タグを悪用したストーカー事案の相談は21年に3件だったが、24年は370件に増加。25年は9月末時点で既にこれを上回っている。位置情報をもとに車で衝突 22年には、紛失防止タグを…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人板倉大地東京社会部|警察庁担当専門・関心分野事件、事故、警察行政吉田伸八編集委員|警察庁担当専門・関心分野警察行政、事件、犯罪こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討トップニューストップページへ学校通わせず、ペット用カメラで監視か 女児虐待容疑で母親ら逮捕へ5:00渡したぬいぐるみに…紛失防止タグの悪用急増 ストーカー対策強化へ9:09少女人身取引「信じない」、母の送金頼み タイの祖母「どうしたら」17:00ユネスコ無形文化遺産に 福井県の「越前鳥の子紙」など追加へ9:19元「番記者」が見抜けなかった同質化の抵抗感 公明の決別に思うこと5:00「伝説の保護司」が人生を変えた 「めんどくせー」から始まった面会9:00