三井新 西岡矩毅2025年11月11日 9時37分フィリピンで日本人の男性2人が射殺された事件の調査のため、同国に向かう警視庁の捜査員=2025年11月11日午前9時36分、羽田空港、西岡矩毅撮影 フィリピンの首都マニラで8月、日本人の男性2人が射殺された事件があり、警視庁の捜査員らが11日、羽田空港から現地に向けて出発した。これまでに、事件に関与した疑いがあるとして現地当局にフィリピン人2人が拘束されており、当局から情報提供を受けて警視庁は捜査を進める方針だ。 日本の捜査関係者やフィリピンの警察当局などによると、亡くなった2人は東京都内の佐鳥秀明さん(当時53)と中山晃延さん(同41)。8月15日夜、マニラ市内の路上でタクシーから降りた直後に射殺された。警視庁が9月に日本で司法解剖し、2人の死因は頭蓋(ずがい)内損傷だった。 11日に派遣されるのは警視庁の4人と警察庁の2人。現地で押収された防犯カメラ映像や携帯電話の情報を入手し、14日に帰国する予定という。 事件をめぐっては、現地当局がフィリピン人の63歳と50歳の兄弟を容疑者として拘束し、その後、殺人罪で起訴。日本在住の日本人が犯行を指示した疑いがあるとの見解を示している。兄弟は、9月に現地の裁判所で開かれた初回の審理で無罪を主張した。 刑法では、日本人が外国で殺人などに関与したり被害に遭ったりした際、日本の警察が捜査を行うことができる「国外犯規定」を定めている。捜査員を派遣して現地当局から情報を得たり、日本に戻った遺体を解剖したりできる。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討トップニューストップページへ学校通わせず、ペット用カメラで監視か 女児虐待容疑で母親ら逮捕へ5:00渡したぬいぐるみに…紛失防止タグの悪用急増 ストーカー対策強化へ9:09少女人身取引「信じない」、母の送金頼み タイの祖母「どうしたら」17:00ユネスコ無形文化遺産に 福井県の「越前鳥の子紙」など追加へ9:19元「番記者」が見抜けなかった同質化の抵抗感 公明の決別に思うこと5:00「伝説の保護司」が人生を変えた 「めんどくせー」から始まった面会9:00