WindowsにProモードを──元Microsoftエンジニアが提言

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2025年10月、MicrosoftはWindows 10のサポートを終了し、ユーザーにWindows 11への移行を促しました。しかしWindows 11はハードウェア要件が厳しく、また各種機能に関してもWindows 10を完全に置き換えるものでないことから、アップグレードに消極的なユーザーも多いようです。そんな中、元MicrosoftエンジニアのDave Plummer氏が「WindowsにはProモードが必要だ」と提言し、注目を集めています(Windows Central)。Plummer氏の提案:「Proモード」でパワーユーザーに応えるWindows 11に関しては、多くのユーザーが、EdgeやCopilotを完全に削除できないことや、広告やポップアップが頻繁に表示されること、Microsoftアカウントが強制されること、意図しないタイミングでアップデートが実行されることなどに不満を訴えています。Plummer氏は、Windowsが「すべての人に優しい町」を目指すあまり、技術者やパワーユーザー向けの"地区"を忘れてしまったと指摘。同氏が提案する「Proモード」は以下のような特徴を持ちます:冗長な案内やアプリ提案を排除設定項目を一箇所に集約し、探し回る必要をなくすWindows Terminalを標準コンソールにWinget、SSH、tarなどのツールを初期状態で利用可能にテレメトリ(利用状況の収集)を完全に排除せず、透明性と制御を強化アップデートは予測可能なスケジュールで、詳細な変更点を明示広告を排除する有料オプションの導入同氏は、モードは単なるUI変更ではなく、OSとユーザーの間に新たな“社会契約”を築くものだと説明しています。Windowsは"悪い"のではなく"合っていない"だけPlummer氏は「Windowsは一部の人にとって、ある時点では確かに"sucksだ"」と率直に述べつつも、「それは設計思想のズレによるものだ」と指摘しています。同氏の提唱するProモードは、選択肢を与えることで、パワーユーザーのニーズに応えるだけでなく、初心者にも優しい設計を両立させる可能性を秘めています。Microsoftがこの提案を採用するかは不明ですが、少なくとも「Windowsに何が足りないのか」を考えるきっかけにはなるのかもしれません。