朝日新聞連載深流Ⅶ 「安倍氏銃撃」裁判記事有料記事2025年11月12日 13時10分演説する安倍晋三元首相。背後に山上徹也被告の姿がみえる=目撃者提供(画像の一部を加工しています) 安倍晋三元首相銃撃事件の裁判員裁判は、検察側の立証がほぼ終わり、13日から弁護側の証人尋問が始まる。傍聴を続ける記者2人は、これまで6回の審理をどうみたのか。大阪社会部・遠藤美波記者2018年入社。東京で警視庁担当のときに事件が起き、取材にかかわった。現在は大阪で裁判担当。ネットワーク報道本部・仙道洸記者2021年入社。事件の翌年に奈良総局員となった。大阪で勤務するいまも現場に足を運んでいる。ここまでの審理をひと言でいうと? 遠藤 とりあえず検察の立証が成功したな、という感じだ。 初公判では、生い立ちよりも悪質性や計画性に注目してほしいと訴えた。特に印象に残ったのが、奈良の山中で手製銃を試し撃ちする動画だ。 パーンという銃声、ハアハアという息づかい、草を踏む音。映し出されたベニヤ板には複数の穴があった。 仙道 法廷では受け身の印象がある被告だが、手製銃の話になると前のめりになって資料をめくり、弁護士ともやりとりしていた。 遠藤 被告のパソコンから復元した「散弾銃の作り方」のワードファイル、それに沿った847点、約59万円分の購入履歴も示された。 率直に「怖いな」と感じた。銃への執着を印象づける証拠を効果的に使っていた。対する弁護側は? 仙道 うまく反撃ができない、いらだちのようなものを感じた。 現場にいた佐藤啓・参院議員…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちら安倍晋三元首相銃撃事件2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告の裁判が始まりました。旧統一教会の影響をめぐる検察と弁護団の対立などから公判前整理手続きが長期化し、初公判まで3年余りを要しました。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃トップニューストップページへ「沈む、沈む、沈む」知床遊覧船事故、沈没直前の声を検察が明かす13:00タイの12歳少女の母親に逮捕状、店に引き渡した容疑 現在は台湾に12:39温暖化で国内流行の可能性は 「チクングニア熱」40カ国で感染報告11:00始まりは沖合の水死体 「パラサイト型」コカイン密輸未遂容疑で逮捕11:00クマに襲われ、右目を負傷 秋田のコメ農家が語る、忘れられない恐怖11:00「学歴マウント」を無力化するには そこにひそむ不満と心のとりで7:30