警視庁暴対課の警部補逮捕 スカウトグループに捜査情報漏らした疑い

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独自三井新 西岡矩毅2025年11月12日 14時15分スカウトグループによる職業安定法違反事件の関係先として風俗店事務所に家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=2025年1月27日午前9時40分、東京都新宿区、三井新撮影 国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁は12日、同庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕した。警察関係者への取材で分かった。 ナチュラルは、ホストクラブで借金を抱えた女性らを風俗店に違法にあっせんしており、「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」として警視庁が5年以上前から捜査し、メンバーを摘発してきた。神保容疑者は、捜査チームの一員で、警視庁は捜査の結果を踏まえて厳しく処分する方針。容疑者が漏らした情報は 警察関係者によると、神保容疑者の逮捕容疑は今年4~5月の間に複数回、ナチュラル側に暴力団対策課の捜査状況を漏らしたというもの。同課が捜査用カメラで撮影したナチュラルの関係先の画像の内容を伝えた疑いがあるという。地方公務員法違反事件の構図 警視庁は、全国の繁華街でナチュラルのメンバーが少なくとも約1500人活動しているとみている。メンバーはSNSや口コミで集められ、横のつながりは緩いという。年商は44億円か 警視庁は、ナチュラルが女性を紹介した風俗店から受け取った紹介料などが、2022年だけで約44.5億円になるとみている。 警視庁は22年12月、ナチュラルの「壊滅」をめざして捜査チームを設置し、メンバーの摘発を進めてきた。チームの柱になる部署の一つが神保容疑者が所属する暴力団対策課だった。警視庁がナチュラルのメンバーを摘発する中で、逮捕直前に逃走した者もおり、神保容疑者との関係性などを調べる。 ナチュラルをめぐっては、大阪府警が7月、グループが拠点としていた大阪市西区のビルの一室を職業安定法違反容疑で家宅捜索した際、関係者の男性に暴行を加えたとして、府警の捜査員2人が特別公務員暴行陵虐容疑で8月に逮捕・起訴されている。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃トップニューストップページへ「沈む、沈む、沈む」知床遊覧船事故、沈没直前の声を検察が明かす13:00検察は「成功」 弁護側は「いらだち」 安倍元首相銃撃、傍聴席から13:10参政党「反グローバリズム」で海外右派と連携 自民との差別化戦略も11:00始まりは沖合の水死体 「パラサイト型」コカイン密輸未遂容疑で逮捕11:00クマに襲われ、右目を負傷 秋田のコメ農家が語る、忘れられない恐怖11:00「学歴マウント」を無力化するには そこにひそむ不満と心のとりで7:30