「内部にスパイがいる」 警視庁の5年を超える捜査と身内の裏切り

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有料記事三井新 西岡矩毅2025年11月12日 14時15分 国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に警察の捜査情報を漏らしたとして、警視庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)が12日、地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で警視庁に逮捕された。捜査が始まったのは5年以上前で、神保容疑者は捜査チームの一員だった。身内の「裏切り」に、警視庁内に衝撃が走っている。 大勢の男が何者かを取り囲み、殴ったり蹴ったり――。2020年6月、東京・歌舞伎町での様子を映したこんな動画がツイッター(現X)で拡散した。 警察関係者によると、警視庁は、路上スカウトの引き抜きを巡るナチュラルと指定暴力団住吉会系組織のトラブルとみて捜査を始めた。風俗店や飲食店でにぎわう東京・歌舞伎町=2025年11月11日午後7時39分、東京都新宿区、西岡矩毅撮影 捜査の過程で、ナチュラルについて、暴力団と対立する粗暴さや、メンバーが約1500人という組織性、年間売り上げ約45億円という資金力が判明していった。 ナチュラルが数千万円かけて開発した独自アプリでは、警察を「ウイルス」と呼び、警察官の顔がメンバー間で共有されていた。 警視庁は暴力団対策課に加え、風俗店を担当する保安課など、部門を超えた「捜査チーム」を作った。違法なスカウト行為や風俗店へのあっせん行為で、女性らが被害を受けている恐れがあり、組織を挙げて捜査する必要があった。「コウカク」から姿を消した1人 動画の拡散から4年半以上た…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃トップニューストップページへ「沈む、沈む、沈む」知床遊覧船事故、沈没直前の声を検察が明かす13:00検察は「成功」 弁護側は「いらだち」 安倍元首相銃撃、傍聴席から13:10参政党「反グローバリズム」で海外右派と連携 自民との差別化戦略も11:00始まりは沖合の水死体 「パラサイト型」コカイン密輸未遂容疑で逮捕11:00クマに襲われ、右目を負傷 秋田のコメ農家が語る、忘れられない恐怖11:00「学歴マウント」を無力化するには そこにひそむ不満と心のとりで7:30