海で「クマが泳いでいる」、漁師は「勘違いかと…」 青森・陸奥湾

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野田佑介2025年11月14日 15時53分海を泳ぐクマ=2025年11月13日午前、青森県野辺地町沖の陸奥湾、同町提供 青森県野辺地町沖の陸奥湾で13日午前9時半ごろ、地元のホタテ漁師が漁船から、海を泳ぐクマ1頭を目撃した。その後クマは、連絡を受けて別の漁船で駆けつけた猟友会のハンターによって海上で駆除された。けが人はなかった。 町や野辺地町漁業協同組合などによると、駆除されたのは体長1・5メートル、体重約140キロのツキノワグマ。泳いでいたのは漁協の事務所から沖合200メートルほどの海上で、作業を終えて港に戻る途中の漁師が船上から無線で「クマが泳いでいる」と漁協や別の漁船に連絡した。漁協は町に連絡し、猟友会のハンターが船で駆除に向かったという。最初に目撃した漁師は「(漁具の)浮きが浮いているのかと思った」と話しているという。 クマを目撃した漁師からの無線連絡で駆けつけた漁師の横浜福太朗さんは「連絡を受けたときは、何か別のものと勘違いしているんじゃないかと思った。実際にクマを見たのも初めてなのに、まさか海で遭遇するなんて」と驚いた様子で振り返った。 横浜さんによると、クマは陸地に向かって泳いでいたといい、「あと30分もすれば陸地に上がりそうだった。堤防には釣り人もいたので早くなんとかしないとと恐怖を感じた。船に上がってこられたら、ひとたまりもない」と語った。 同漁協の柴崎一正さんも、漁協事務所の付近から海面に黒いものが浮いているのを見たという。「最初に(無線連絡を)聞いたときは耳を疑ったが、確かにクマだとわかった。シカが泳いでいるのを見たことはあるが、クマは聞いたことがない」と話した。 漁協は組合員に注意喚起し、海でクマを見つけたら漁協に連絡するよう呼びかけた。【動画】13日午前、青森県野辺地町の沖合を泳ぐツキノワグマを帰港中の漁師が漁船から撮影した=野辺地町漁協提供【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人野田佑介青森総局|県政担当専門・関心分野災害復興、防災、人口減少、命相次ぐクマ被害クマが人の生活圏に出没するケースが増え、人身被害も相次いでいます。被害現場の取材を通して見えたものや対策、専門家の知見をまとめます。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能に11月13日 (木)捜査情報漏らしたか 警官逮捕斎藤元彦・兵庫知事を不起訴知床の遊覧船沈没、無罪主張11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力トップニューストップページへ斎藤知事、立花氏の2馬力選挙は「見ている余裕なく」 再選から1年14:00高速道路で車炎上、1人の遺体 放火容疑で運転していた37歳男逮捕14:34ナシを食らうクマ、サーモンは大量死 恐怖に直面、「命がけ」の現場14:00偽情報に対策強化、COP30で宣言 「正しい情報」以外のコツは15:00NHK紅白歌合戦にキンプリ、ちゃんみな、幾田りら 出場歌手決まる12:47MVPの大谷翔平、真美子さん・デコピンと喜ぶ 「もし引退して…」11:35