iPS細胞由来の心臓多層シート移植成功 東京女子医大など

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毎日新聞 2025/7/28 18:02(最終更新 7/28 18:02) 745文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷移植に使われたものと同じiPS細胞由来の心血管系細胞の多層シート=アイハートジャパン提供 バイオベンチャー「アイハートジャパン」(京都市)と東京女子医大のチームは28日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心臓の細胞を多層のシート状にし、心臓病の患者に移植する治験を始めたと発表した。1例目の手術は5月23日に実施し、患者は4週間の経過観察を経て退院したという。 今回の対象は、心臓の筋肉が薄くなって収縮力が弱まる拡張型心筋症で、平地の歩行でも息切れを起こしてしまう患者10人。拡張型心筋症は国内に約2万人の患者がいるとされ、心臓移植以外に根本的な治療法が無い。Advertisement 今回の治験では、筋肉になる心筋細胞、血管内皮細胞、構造を維持する間質細胞の3種をiPS細胞から作り、混ぜ合わせてシート状にした。さらにこのシートを5枚重ねて多層シート(直径3・5~4センチ、厚さ1ミリ)にして、心臓の表面に移植した。 このシートから生理活性物質のサイトカインなどが出ることで、傷んだ心筋組織を修復し、収縮力が増すことが期待される。多層シートにしたことで細胞が長期間生き残り、治療効果が約半年間にわたって継続することが特徴という。治験は2027年3月までの想定で、安全性と有効性を確認し、製造販売の承認申請を目指す。記者会見したアイハートジャパン科学顧問の山下潤・東京大特任教授(左から2人目)ら=東京都新宿区で2025年7月28日、渡辺諒撮影 iPS細胞を用いた重い心臓病の再生医療を巡っては、国内ではこれまで心筋のシートや、心筋細胞を球状の塊にして投与する治験が実施されてきた。心筋シートでの治療を進めてきたバイオベンチャー「クオリプス」(東京)は4月に厚生労働省に製造販売の承認を申請している。 アイハートジャパン科学顧問の山下潤・東京大特任教授は「我々は複数種の細胞を混ぜ、さらに多層構造にしたことが大きな特徴だ。これにより組織を修復するサイトカインなどの量が増え、高い効果が得られるとみている」と話した。【渡辺諒】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>