警視庁が女性に見舞金で和解成立 刺傷事件前のつきまとい相談で訴訟

Wait 5 sec.

小松隆次郎2025年7月28日 16時02分和解成立を控え、心境を語った冨田真由さん。右手の甲には9年前の事件で負った傷痕が今も残る=2025年7月21日、小松隆次郎撮影 音楽活動をしていた女性がファンの男にナイフで刺され、事件前に相談した警察の対応に不備があったとして東京都(警視庁)などを訴えた訴訟は28日午後、女性側と警視庁側などとの和解が東京地裁で成立した。女性側の代理人弁護士が明らかにした。 事件は2016年5月に東京都小金井市で発生。当時20歳だった原告の冨田真由さんは、出演予定だったライブ会場近くで、ファンの男にナイフで多数回刺され重傷を負った。 冨田さんと母親は19年、約7600万円の損害賠償を求め提訴。男のつきまといについて、事件が起きる前に武蔵野署に相談したのに同署が対応を怠ったなどと主張した。 被告の警視庁側は、命の危険性を認識させる相談ではなく対応に問題はなかったとして賠償責任を否定し、争っていた。 冨田さん側の代理人を務める高橋正人弁護士によると、警視庁側が冨田さん側に見舞金を支払う内容で合意し、28日午後の最終協議で和解が成立した。見舞金の金額は明らかにしていないが、高橋弁護士は「相場を超える金額で、警視庁側が当時の対応の不十分さを事実上認めたと受け止めている」としている。 冨田さんを刺した男(殺人未遂罪などで懲役14年6カ月が確定)についても、冨田さん側は損害賠償を求めており、東京地裁(堀内元城裁判長)は28日午後、約7600万円の支払いを男に命じる判決を言い渡した。この記事を書いた人小松隆次郎東京社会部次長|司法分野(検察、裁判など)専門・関心分野司法、アイドルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月28日 (月)ガザで子どもの飢餓が深刻化2千超の医療機関で浸水想定スズメが急速に減少7月27日 (日)やまゆり園事件 消えぬ不安石破首相の進退言及が焦点米マンガ賞、2氏が殿堂入り7月26日 (土)ニワトリ夏バテ 卵が高騰関税合意 日米認識差あらわジャングリア沖縄 オープン7月25日 (金)日経平均続伸、4万1826円気候変動対策は「国の義務」警察官、カメラ装着し職務トップニューストップページへ質素で家族思い「布靴の富豪」の死後に現れた3人の子 巨額の遺産は14:00警視庁が女性に見舞金で和解成立 刺傷事件前のつきまとい相談で訴訟16:02女性が「産む道具」にされる未来は空想か「ディストピアの芽は常に」12:22「ナスカの地上絵」山形大が新たに248点発見 テーマ別に配置か15:30「これじゃ身売りだ」赤字に揺れる老舗料亭 SNS時代の生き残り策8:00英検準1級で英語必履修の免除も可能に 高校の教育課程を柔軟化へ16:18