国産車屈指の「超デカいエンジン」搭載車 小改良で乗り味ガラリ変化!? レクサス「LC」1780万円から

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2025.07.28乗りものニュース編集部tags: レクサス, 自動車レクサスは2025年7月24日、「LC」を一部改良するとともに、特別仕様車「PINNACLE」を新たに追加設定しました。どのようなクルマなのでしょうか。希少な“V8搭載”フラグシップを「より鋭く、より優雅に」進化させた改良パーツ 2025年7月24日、レクサス「LC」の一部改良が発表され、あわせて特別仕様車「PINNACLE(ピナクル)」が新たにラインナップされました。国産では今や貴重な「V型8気筒エンジン」搭載車となったLCですが、今回の改良ではどのように進化したのでしょうか。拡大画像レクサス「LC」に新設定された特別仕様車「PINNACLE」(画像:トヨタ) レクサスLCは、レクサスの2ドアクーペのなかでは最もラグジュアリーなモデルです。2012年に発表されたコンセプトカー「LF-LC」の市販モデルとして2017年にデビューし、以降はオープンボディの追加など、着実にアップデートを重ねてきました。 現在の主なバリエーションは、クーペボディの「LC500h」「LC500」と、オープンボディの「LC500 コンバーチブル」の3タイプ。LC500hは3.5リッターV型6気筒エンジンに、ハイブリッドシステムを組み合わせたモデルです。そしてLC500とLC500コンバーチブルには、今や国産では希少になった5リッター“V型8気筒”の「2UR-GSE型」が搭載されています。 今回の一部改良では、LCの開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」をさらに追及し、車体の剛性感の向上やドライバビリティの改善に取り組みました。具体的な改良ポイントは「ドアストライカ」の構造変更。ドアストライカはボディ本体とドア部分を結合するパーツですが、部品の構造が見直されたことで、車体とドアとの隙間が減少。車体のたわみを抑制され、乗り味の質感向上につながりました。 また今回の一部改良と合わせて、LC500とLC500コンバーチブルに新たな特別仕様車「PINNACLE(ピナクル)」が設定されました。「PINNACLE」は英語で“最高峰”や“頂点”という意味を持ちますが、特別仕様車はクーペとコンバーチブルで異なったテイストのクルマに仕上げられ、それぞれの特徴を生かしたモデルとなっています。 まず、クーペのLC500ピナクルが追求したのは“より鋭く意のままに走る楽しさ”。剛性に優れた中空構造のアルミ製リアサスペンションメンバーを採用するほか、CFRP製の専用の固定式リアウィングや、後輪操舵システムである「DRS(ダイナミック・リア・ステアリング)」を新搭載。後輪のグリップ力をさらに活かした、安定感のある操縦性を実現しました。 またLC500ピナクルは専用ボディカラーとして、日本古来の金属工芸で銀と銅の合金を仕上げた銀灰色の「朧銀(おぼろぎん)」を採用。さらに特殊なクリア塗装と表面処理により、“ツヤ消し”のマットな質感に仕上げられています。 一方、LC500コンバーチブルは“より優雅で心地よい走り”をテーマにコーディネートされました。初採用となるCFRP製の専用固定式リアウィングの装着により、オープン状態での直進安定性や操縦安定性を高めています。こちらも専用ボディカラーとして、光の反射で微妙なメタリック感を表現する「ニュートリノグレー」を採用します。 このほかピナクル共通装備として、一体成型のフロントバンパーカナードを採用するとともに、アルミホイールをはじめ、各部のパーツ色をブラックでまとめ、印象を引き締めています。インテリアもそれぞれ“雪解け”をイメージした専用カラーリングとなっており、専用プレートや刺繍仕上げも装備されます。 さらに、エンジンやリアデファレンシャルなどのパワートレインには、各部を手作業で最終調整する専用チューニングを施し、滑らかな回転感や良好なレスポンスを実現しています。 販売台数はそれぞれ限定100台で、うち各50台については現在LC500を所有しているオーナーを対象に先行抽選を行うとのことです。ピナクルの価格は2モデルとも、1780万円となっています。【迫力を感じる“ツヤ消し”カラー?】これが“激シブ仕様”のレクサス「LC」です(写真で見る)