朝日新聞記事日比野容子2025年7月29日 10時10分日本人の「京都離れ」が起きているのかを共同研究に取り組む(左から)長崎大の一藤裕准教授、京都商工会議所の堀場厚会頭、ソフトバンクAIテクノロジー本部の千葉芳紀統括部長=2025年7月23日午前11時24分、京都市下京区の京都経済センター、日比野容子撮影 インバウンド(訪日外国人客)が増えたことによる観光地の混雑を敬遠する、日本人の「京都離れ」は本当に起きているのか。京都商工会議所はソフトバンクや長崎大学と人流データを分析する共同研究を始めた。来年3月末をめどに集計・分析し、京都府・京都市への政策提言に生かす方針だ。 共同研究では、ソフトバンクの通信回線を使う携帯電話端末約3千万台の位置情報を用いて、観光やビジネス目的で京都を訪れた人の数や動きを把握する。ソフトバンクは2021年7月から、匿名化処理をしたうえで位置情報にまつわるビッグデータを蓄積しているといい、共同研究では府内の観光地10~20カ所を対象に、1時間きざみで域外から訪れた滞在人口を把握していく。分析は、長崎大情報データ科学部の一藤裕准教授が担当する。 試しに22年と24年の5月3~5日の京都市東山区のデータを比較したところ、東京都からの滞在人口は半減しているという。 7月23日に記者会見した京都商工会議所の堀場厚会頭は「インバウンドの増加で潤うホテルなどがある一方、国内客の減少で売り上げが落ちている老舗や地域密着型の施設がある。肌感覚ではなく、科学的なエビデンスに基づいた提言をしていきたい」と共同研究の意義を強調した。この記事を書いた人日比野容子京都総局専門・関心分野オーバーツーリズム、歴史文化、医療・介護、クラシック音楽、スキー、料理、欧州事情など関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月29日 (火)首相は改めて続投の意向高校の教育課程を柔軟化へ夏休み「性的脅迫」に注意7月28日 (月)ガザで子どもの飢餓が深刻化2千超の医療機関で浸水想定スズメが急速に減少7月27日 (日)やまゆり園事件 消えぬ不安石破首相の進退言及が焦点米マンガ賞、2氏が殿堂入り7月26日 (土)ニワトリ夏バテ 卵が高騰関税合意 日米認識差あらわジャングリア沖縄 オープントップニューストップページへNY中心部のビルで銃乱射 警察官ら4人撃たれ死亡、27歳容疑者も9:43夏に多発、バッテリー充電中の事故 車内も航空機内も最大警戒7:00プログラミングに女子「私の場所じゃない」変えるには 東大教授語る10:00噴出した退陣要求、石破首相の支えは二つ 「長期化」視野に強気貫く22:36【動画】三陸の灯だった 呑ん兵衛横丁の名店、62年最後の1日10:00飢えを救った上野・不忍池 コメ、麦、レンコン…埋め立てて耕作地に10:00