朝日新聞記事有料記事山田史比古2025年7月29日 9時00分 「これでやっと、安心できますわ」 大阪府枚方市内にある公営住宅。一人で暮らす男性(82)は、そう言って笑顔をみせた。 6月初め、頼れる身寄りがいない高齢者を対象に、市社会福祉協議会(社協)が実施する「ひらかた縁(えん)ディングサポート事業」を契約した。 この事業では、定期的な見守り・安否確認のほか、付き添いや緊急連絡先を引き受けるなど入退院時の支援、亡くなった後の葬儀や納骨、家財処分など「死後事務」の提供も受けられる。頼れる身寄りがいない男性(左)は、入退院時の支援や、死後の葬儀の執行などを一括して受けられる枚方市社協の「縁ディングサポート事業」を契約した。社協の延原慎哉さん(中央)、越中博明さんと話す=2025年6月13日、大阪府枚方市、山田史比古撮影 ただ、本人の死後、口座にお金があっても、社協がそれを葬儀や家財処分などを実施した業者への支払いに使うことはできない。そのため、あらかじめ費用を社協に預ける必要がある。預託金の額は、医療費の清算用を含めた定額50万円と、家の広さや荷物の多さに応じた家財処分の見積額。また、入退院時の支援にも、その都度、1回1千円など一定の利用料がかかる。家族はいても「疎遠」 男性は、身寄りに頼れず一人で暮らしているが、家族がいないわけではない。 「60歳のときに離婚しまし…この記事を書いた人山田史比古くらし科学医療部|社会保障・福祉担当専門・関心分野社会保障・福祉、住まい、身寄り問題、相続関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月29日 (火)首相は改めて続投の意向高校の教育課程を柔軟化へ夏休み「性的脅迫」に注意7月28日 (月)ガザで子どもの飢餓が深刻化2千超の医療機関で浸水想定スズメが急速に減少7月27日 (日)やまゆり園事件 消えぬ不安石破首相の進退言及が焦点米マンガ賞、2氏が殿堂入り7月26日 (土)ニワトリ夏バテ 卵が高騰関税合意 日米認識差あらわジャングリア沖縄 オープントップニューストップページへ噴出した退陣要求、石破首相の支えは二つ 「長期化」視野に強気貫く22:36トランプ氏、プーチン氏に「失望」 停戦合意待つ期間の短縮を表明5:21EU、イスラエルへの研究支援一部停止を提案 ガザの人道危機で本腰8:30水戸で切りつけ、6人が負傷 殺人未遂容疑で男逮捕、無差別襲撃か22:54北陸新幹線「米原ルート含め比較・検討を」 大阪府、決議文案を打診5:30鬼の形相に足りないのは優しさだった 自然と手を動かした一枚の写真6:00