「途切れた区間」つなげます! 山陰近畿道の最西端「南北線」計画が本格始動 ICはどこに置く?

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2025.07.28乗りものニュース編集部tags: 山陰近畿道, 山陰道, 高速道路, 鳥取県, 鳥取道山陰道と山陰近畿道をつなげる通称「南北線」の計画が、本格的に動き出しました。「南北線」計画が本格始動 山陰道と山陰近畿道をつなげる計画が、本格的に動き出しました。山陰近畿道(国道9号駟馳山バイパス)の大谷IC付近(画像:国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所) 山陰近畿道のうち、最西端にあたる鳥取市街地の区間について、鳥取県の都市計画審議会が2025年7月、ルートとICの配置案を提示しました。年内の都市計画決定に向けて議論が始まっています。 山陰近畿道は、鳥取県・兵庫県・京都府を日本海沿いに結ぶ延長約120kmの高規格道路です。鳥取東部・但馬(兵庫北部)・丹後(京都北部)の各地方生活圏を連絡するとともに、山陰道・鳥取道・北近畿豊岡道・京都縦貫道とあわせて広域の高規格道路網を形成します。 今回議論されているのは、山陰道の鳥取西IC(鳥取市嶋)から、国道9号鳥取バイパスの覚寺交差点(鳥取市浜坂)までの約7km、通称「南北線」の区間です。 この区間ができると断絶区間(ミッシングリンク)が解消し、山陰近畿道と山陰道・鳥取道がつながります。 7月9日に開催された第165回都市計画審議会では、県が南北線のルート帯やICの案を提示しました。 道路は、幅員19m(橋梁部18m)・4車線、設計速度80km/hの自動車専用道路として整備します。 途中のICは4か所。鳥取西ICを出発し、徳尾ICは県道21号鳥取鹿野倉吉線に、千代水ICは市道湖山商栄線に、晩稲ICは市道晩稲飛行場線に、そして千代川を渡った先の江津ICは県道183号鳥取砂丘線にそれぞれ接続し、覚寺交差点(覚寺IC)につなげます(覚寺IC以外は仮称)。 国道29号の渋滞緩和や、千代水地区の物流拠点や鳥取空港・鳥取港・県立中央病院・鳥取砂丘などへのアクセス向上を意識したルートとIC配置案です。 なお、晩稲ICは上下線の両方に出入口があるフルICですが、徳尾IC・千代水IC・江津ICは出入口が片方向のみのハーフICとしています。 審議会では、委員から開通時期についての質問も出ましたが、県担当者は「その時の社会情勢や事業規模や予算状況などによって変わってきますので、現時点で(いつ頃開通するか)お示することは少し難しい」としています。 県は今後、都市計画案の公告・縦覧を開始し、次回11月頃の審議会を経て、12月頃の都市計画決定を目指す方針です。【地図】山陰近畿道の「ルート案」「IC配置案」を見る