「うその供述に基づき誘導」再審判決の指摘に県警「反省」 無罪確定

Wait 5 sec.

有料記事乗京真知 久保智祥 石垣明真 二階堂友紀2025年8月1日 19時59分 福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして、殺人罪で服役した前川彰司さん(60)を無罪とした名古屋高裁金沢支部のやり直し裁判(再審)の判決をめぐり、1日、上訴権の放棄を発表した名古屋高検。再審の判決で「失望を禁じ得ない」と批判された検察側の対応について、浜克彦次席検事は会見で「裁判所の指摘を重く受け止めており、検察としても真摯(しんし)に反省し、教訓とすべきだと考えている」と述べた。一方、前川さんへの謝罪については「現時点では考えていない」とした。 浜次席は会見の冒頭、「上級庁とも協議の上、検討した結果、憲法違反や判例違反といった上告理由は見当たらなかった」として、上告断念に至った理由を明らかにし、無罪の確定を「厳粛に受け止めている」とした。無罪が確定した後の会見中、目を閉じて記者の質問を聞く前川彰司さん(手前から2人目)=2025年8月1日午後4時37分、福井市、伊藤進之介撮影 再審の判決は、捜査機関が誘導などを行い、関係者の一人のうその供述に沿って他の関係者の供述が形成された疑いを指摘していた。この点について、浜次席は「証拠の信用性の評価に関する指摘を重く受け止める」と述べた。 また判決は、関係者が言う「血のついた前川さんを見た日」の根拠となったテレビ番組の放映日が1週間ずれていたことが判明したと指摘し、検察官が一審段階で認識しながら公判を続けたことを厳しく非難。「不利益な事実を隠そうとする不公正な意図があったといわれても仕方がない」と評価していた。この点も、浜次席は「当時の検察官の対応は不公正なものと評価されたのは当然」「そういう風に判断されるのもやむを得ないだろう」などと述べた。 ただ、なぜそうしたことが起…この記事を書いた人乗京真知福井総局長兼国際報道部員専門・関心分野国際報道、組織犯罪、動植物、文化財久保智祥福井総局専門・関心分野寺社、宗教、文化財、文化、美術こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月1日 (金)子どもの学力、大幅に低下男性の育休取得率、過去最高ふるさと納税、1兆2728億円7月31日 (木)北海道から沖縄で津波観測兵庫で国内史上最高の41.2度川重裏金で海自トップら処分7月30日 (水)自民 両院議員総会を開催へフジCM、トヨタが再開5年後の給与上昇 半数が疑問7月29日 (火)首相は改めて続投の意向高校の教育課程を柔軟化へ夏休み「性的脅迫」に注意トップニューストップページへ「うその供述に基づき誘導」再審判決の指摘に県警「反省」 無罪確定19:59中国・蘇州で子供連れた日本人女性が襲われけが 石で殴られたか19:25辞職撤回を告げた伊東市長、市幹部が総意で「ノー」 会見直前に進言20:23土地投資「みんなで大家さん成田」分配金支払い遅れ 1千億円超集金18:00「イネが悲鳴を上げている」 酷暑と記録的な少雨、コメ農家を直撃16:10幕開けは創成館―小松大谷 夏の甲子園、初の夕方開幕で先行抽選19:06