毎日新聞 2026/1/3 14:30(最終更新 1/3 14:30) 1388文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷母国トルコで落語を披露する千葉商科大のムズラックル・ハリト准教授=2024年撮影、本人提供写真一覧 日本で暮らす外国出身者が増えている。千葉県内でもスポーツ、芸能、学術、サービス業などさまざまな分野で活躍している。どうして日本に来て、何を目指しているのか。それぞれの物語を追った。 おしゃべり好きな男がいた。タイの煮付けを食べながらもおしゃべりをしていたら、骨が喉に引っかかって死んでしまう。でも死後もおしゃべりは止まらない。三途(さんず)の川の渡し船に乗っても話し続け……。Advertisement トルコ出身の落語愛好家、「我楽亭(わらってい)ハリト」が得意とする演目「おしゃべり往生」の始まりだ。日本語の口上はすべて暗記して落語関係者も感心するうまさ。母国のトルコではトルコ語で、オーストラリアでは英語で演じる。オーストラリア・パースのカーティン大学で落語を披露する千葉商科大のムズラックル・ハリト准教授。高座名は「我楽亭(わらってい)ハリト」=2025年9月撮影、本人提供写真一覧 「トルコではタイを食べないため、魚の種類を変えて話します。できるだけ聞く人に違和感なく面白さを感じてもらえるよう、その国の文化背景に合わせる。意外とそういう落語をしている人は珍しいと思います」 本名はムズラックル・ハリト。千葉商科大(市川市)の准教授として落語を研究しながら、世界各地で落語を披露する。外国出身だからこそできるスタイルで、日本の落語文化の発信を続けている。 トルコのイスタンブールで生まれ育った。トルコは親日国で、明治時代にオスマン帝国の軍艦が和歌山沖で遭難し、乗組員を日本人が救った「エルトゥールル号事件」が今も伝えられる。 ムズラックルさんは子どもの頃に日本の戦国時代を舞台にしたテレビドラマを見て「日本はどこか特別な、奥行きのある文化を持つ国」という印象を抱いた。能や歌舞伎、寺などの日本の文化に興味を持ち、トルコの大学で日本語を勉強した。 筑波大に留学し、出会ったのが落語だ。先生に勧められて寄席に行くと「一目ぼれした」。1人が声色を変えて何役も演じ分ける姿が、トルコの伝統話芸「メッダフルック」に似て魅力的だった。 大阪大学大学院に進み、落語を研究。実力派の噺家(はなしか)、柳家さん喬(きょう)さん(現在は落語協会会長)に習い、高座に上がった。 演目の日本語を丸暗記して練習したが「笑ってくれると思ったら、シーンとしてしまったこともありました」と苦笑する。自分の落語映像を見返して、お客さんの反応を見て演じ方を変えた。オーストラリア・パースで落語を披露する千葉商科大のムズラックル・ハリト准教授。高座名は「我楽亭(わらってい)ハリト」=2025年11月撮影、本人提供写真一覧 ただ、上達しても「外国人が頑張っている」という見方をされる。ならば見た目は受け入れて生かそう。そう開き直って自分のスタイルにするようになった。トルコ出身であることを話して「今日はトルコ石を会場全員にプレゼント……」と言いかけ、「できれば良かったなあと思います」と会場を笑わせる。 2010年には全日本学生落語選手権で開催地にちなんだ「岐阜市制120周年記念賞」を受賞した。出場者193人のうち受賞者は3人だけだった。 15年に千葉商科大の教員になり、落語の語り方や笑いの仕組みを分析している。落語は人間の普遍的な側面を表現しており、他文化圏の人にも理解されやすいと考える。 「落語に登場するのは立派で完璧な人物ではなく、少し間が抜けて、失敗ばかりしているのに、どこか楽しそうにしている人間たち。落語はそんな人間の弱さや愚かさを否定するのではなく、温かい笑いへ変えながら『それでいいんだよ』と、そっと背中を押してくれます」 何事にも完璧が求められ、悩みを抱えた人が多い現代社会だからこそ、落語に触れてほしいと願っている。【平塚雄太】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>