新原発を求める関電、後押しする政府 「1基1兆円」の採算は不透明

Wait 5 sec.

有料記事福岡龍一郎 新田哲史 森下友貴2025年7月22日 20時06分関西電力美浜原発3号機=2022年9月16日、福井県美浜町、朝日放送テレビヘリから、飯塚悟撮影 関西電力が美浜原発(福井県美浜町)で地質調査に乗りだし、新しい原発の建設に動き始める。経営上の理由から新原発が必要な電力業界と、エネルギー政策の点から原発を維持したい国の思惑などがからみ、東京電力福島第一原発事故後の「脱原発」を段階的に転換。新設に動ける環境を整えてきた。ただ、国の手厚い支援なしには原発事業は成り立ちにくいとの見方は関電自身も示す。先行きの危うさもある。 約1時間にわたった22日の記者会見で、関西電力の森望社長が繰り返したのは「原子力は将来にわたって継続的に活用されるべきだ」との考えだった。 関電は福井県内に美浜、大飯、高浜の3原発を持つ。福島第一事故の対応に追われる東京電力に代わり、震災後の原子力業界を主導してきた。 事故前に11基あった原発のうち、廃炉を決めた4基を除く7基は23年9月までに再稼働させた。2024年度の自社の発電量に占める原発の割合は48%。火力の39%、水力の13%を上回り、50%前後を占めた事故前の姿に戻りつつある。一方で、太陽光など新エネルギーはいまだに1%にも届かない。 燃料価格の変動幅が大きい火力発電と比べると、原発の発電コストは安定していると関電はみる。関電の場合、原発の利用率が1%あがると53億円分、収支がよくなる効果があるという。世論の反応も探った社長 経営上、原発が欠かせない関…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月22日 (火)首相、参院選大敗でも続投表明石破政権への協力、慎重な野党サイバー攻撃対策に新ツール7月21日 (月)自公、参院も過半数割れ確実トランプ氏復権半年 世界翻弄夏場の「バッテリー」に注意7月20日 (日)参院選、きょう投開票関電、福井に原発新設検討へ駆除のヒグマ 人襲ったと判明7月19日 (土)39年前の殺人事件で再審無罪住宅地でヒグマ駆除関東甲信など梅雨明けトップニューストップページへ新原発を求める関電、後押しする政府 「1基1兆円」の採算は不透明20:06問題視されたVisaの照会システム取引 狙われた手数料割安の条件15:30山形新幹線「E8系」、故障原因を特定 8月から定期ダイヤ復帰へ18:39猛暑日、真夏日いずれも今年最多を記録 23日は北海道で39度予想18:10不動産クラファンの運営会社が破産 ジャングリア近くで宿泊施設開発18:00ロシア版マックに「ハローキティ」バーガー登場 ピンクのパンが人気18:00