参院選「一票の格差」、最大3.13倍に拡大 弁護士らが一斉提訴

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有料記事黒田早織 米田優人2025年7月22日 18時47分参院選の「1票の格差」をめぐって全国で一斉提訴し、会見する升永英俊弁護士(中央)ら=2025年7月22日午後、東京・霞が関、黒田早織撮影 20日に投開票された参院選の選挙区で、最大3.13倍の「一票の格差」があったのは、投票価値の平等に反して違憲だとして、弁護士グループが22日、選挙無効を求めて全国14の高裁・支部に一斉提訴した。 総務省発表の当日有権者数(速報値)を元に計算すると、議員1人当たりの有権者数は、全国で最も少ない福井選挙区と比べ、最も多い神奈川選挙区が3.13倍。前回の参院選(2022年)の最大3.03倍からわずかに広がった形で、神奈川での1票の価値は「0.32票」だった。 国会は15年、一票の格差が最大4.77倍だった参院選(13年)を最高裁が「違憲状態」と判断したことを受け、公職選挙法を改正。「島根と鳥取」「徳島と高知」を一つの選挙区にする合区の導入などで、格差は3倍ほどに縮まった。 しかし、合区された地域では投票率が低下するなどの影響が生じ、それ以降は是正が進んでいない。 提訴した升永英俊弁護士ら弁護団は会見で「都市部か地方かに関わらず、『1人1票』を実現できていない。区割りを全国的に見直し、有権者の声を正しく反映する選挙でなければならない」と話した。最高裁は「喫緊の課題」と指摘 訴訟の最大の注目は、格差の…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア米田優人東京社会部|最高裁専門・関心分野司法、刑事政策、消費者問題、独禁法参院選20252025年7月3日(木)公示、7月20日(日)投開票の参議院選挙に関するニュースをお届けします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月22日 (火)首相、参院選大敗でも続投表明石破政権への協力、慎重な野党サイバー攻撃対策に新ツール7月21日 (月)自公、参院も過半数割れ確実トランプ氏復権半年 世界翻弄夏場の「バッテリー」に注意7月20日 (日)参院選、きょう投開票関電、福井に原発新設検討へ駆除のヒグマ 人襲ったと判明7月19日 (土)39年前の殺人事件で再審無罪住宅地でヒグマ駆除関東甲信など梅雨明けトップニューストップページへ問題視されたVisaの照会システム取引 狙われた手数料割安の条件15:30猛暑日、真夏日いずれも今年最多を記録 23日は北海道で39度予想18:10模型メーカー・タミヤ会長の田宮俊作さん死去 「世界のタミヤ」主導17:56音楽評論家の渋谷陽一さん死去、74歳 「ロッキング・オン」誌創刊17:00小泉氏「一番多いと胸張る姿は…」 首相の「比較第一党」発言に苦言15:54不動産クラファンの運営会社が破産 ジャングリア近くで宿泊施設開発18:00