毎日新聞 2025/7/20 05:00(最終更新 7/20 05:00) 693文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷大エジプト博物館(GEM)の正門にはアラビア語と英語の他、日本語でも博物館名が彫られている=JICA/GEM提供 古代エジプト文明といえば、誰もが思い浮かべるのはピラミッド、ミイラ、ツタンカーメンの黄金のマスク。だが、名古屋大学の河江肖剰(かわえ・ゆきのり)教授は、こうしたロマンあふれるイメージだけでは伝えきれない、「人間くさい」生活の実態に光を当ててきた。 年内に全面開館する「大エジプト博物館」は、東京ドーム10個分の広さを誇る、世界最大級の単一文明博物館だ。ツタンカーメンの至宝や「太陽の船」などの目玉展示に加え、ピラミッド建設に携わった労働者たちの暮らしを紹介するコーナーもある。Advertisement 実際に彼らが住んでいた「ピラミッド・タウン」の発掘成果を基に、当時の食事や労働の様子が生き生きと再現されており、長年にわたりこの分野を研究してきた河江さんの視点とも重なる。 「古代エジプトは神秘に包まれた文明と思われがちですが、実際はとても人間味あふれる社会でした」と河江さんは話す。かつての考古学が、豪華な王や神々の遺物に注目していたのに対し、現在は科学的な検証を重ねて、人々の生活に焦点を当てる研究が進んでいる。 館内には、仮想現実(VR)による体験型の展示もあり、3000年以上にわたる文明の変遷を臨場感をもって体感できる。 この壮大な博物館の建設には、日本も深く関わってきた。 総工費1500億円のうち842億円を円借款で支援し、遺物の保存や移送などに国際協力機構(JICA)が協力。館内には日本語の案内表示も設けられ、日本人観光客にも親しみやすい施設となっている。 ピラミッドの裏にある人々の営みに触れたとき、ふと胸に浮かぶのは、こんな問いだ。 「神秘とロマンの時代は終わった?」――。【飯田憲】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>