作りたくても作れない…山形大雨1年、甚大な被害に苦悩のコメ農家

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毎日新聞 2025/7/21 14:22(最終更新 7/21 14:26) 734文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷雑草が生い茂った水田を見つめる相蘇弥さん=山形県酒田市で2025年7月11日午後2時8分、長南里香撮影写真一覧 コメ価格高騰を背景に今年産は38道府県で増産が見込まれ農家の生産意欲が高まる一方で、コメどころ山形県酒田市に作りたくても作れない農家がいる。間もなく2024年7月の記録的な大雨から1年となるが、甚大な被害を受けた農地はいまだに復旧率ゼロ。「コメ作りを諦めたくない」と苦悩を語る。 「べろっとやられた。順調な生育だったのに……」 同市大沢地区の専業農家、相蘇弥さん(54)は、深いため息をついた。ガマやヨシが生い茂り、水路も土砂で埋まった水田がどこまでも続く。水たまりでは、穂をつけた去年の稲が根元から押しつぶされていた。一帯の田には流木や石も散乱したままだ。Advertisement 川沿いで暮らしていた相蘇さんは、昨年7月25日の大雨で水田や自宅が濁流に飲み込まれ、作業小屋に保管していた農機具も全て使えなくなった。いまだに営農再開の見通しは立っていない。 被災と同時期にコメの価格高騰が叫ばれた「令和の米騒動」が起き、コメ価格は今も高水準にある。それまで長く価格低迷に苦しんできた相蘇さんら農家にとっては、跳ね上がった肥料代などの経費が反映された格好になったが、7ヘクタールで栽培していた主力品種「はえぬき」などは大雨で全滅した。あぜ道の電柱が傾いたままになっている田=山形県酒田市で2025年7月11日午後2時47分、長南里香撮影写真一覧 市は、国の災害復旧事業を活用する被災農地計126・2ヘクタールについて3年以内の復旧完了を目指す。現在、設計業務の発注を進めているが、作付けができるようになった時にコメが高値を維持しているかどうかは不明だ。 相蘇さんは「先のことは考えないようにしている」と話す。不安に押しつぶされそうになる時は、くい掛けして自然乾燥させたもち米でついた餅を家族や親戚が喜んで食べたことを思い出すという。早期に復旧し、暮らしの見通しが描ける日を待ち続けている。【長南里香】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>