毎日新聞 2025/7/24 11:12(最終更新 7/24 11:12) 892文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷 「第76回毎日書道展」の東京展を開催中です。漢字、かな、近代詩文書、大字書、篆刻(てんこく)、刻字、前衛書の7部門にわたる日本最大の総合書展です。会場は、東京・六本木の国立新美術館(入賞作品や役員、会友作品など、8月3日まで)です。公募部門の最高賞である毎日賞の作品の中から、本展の各部審査副部長が選んだ「私の推す毎日賞」を紹介します。<漢字Ⅰ類>明石有平「宿青溪」 <漢字Ⅰ類>明石有平「宿青溪」(埼玉県ふじみ野市) 直筆と側筆を使い分けた筆法が巧みで、太細、軽重、曲直の変化を盛り込み、さっそうとした線に豊かな表情がある。躍動感にあふれた行草書の造形も奇麗。章法も見事で、行間の余白が美しい。明末清初の諸家の書風に習熟した技量の高さがうかがえる魅力的な作品である。(評・種谷萬城)Advertisement<漢字Ⅱ類>弓立里美「心浄」 <漢字Ⅱ類>弓立里美「心浄」(松山市) 大胆な動きから生まれる線条が豊かで、余白も美しくさえがある。作者の気持ちの充実が、紙・墨・筆と相まって漠々たる作品となった。最後まで気脈が途切れず、迷いのない筆さばきは自然で実に素晴らしい。鑑賞する者の心を捉えて作品に引き込んでゆく。(評・熊谷咸集)<大字書>圓山由香「壮」 <大字書>圓山由香「壮」(神奈川県茅ケ崎市) 「壮」血気盛ん、勢いがある。文字の意味がそのまま作品となった。力強さ、重厚が目立つ昨今の大字書部の傾向の中で、切れ味が加わり小気味のいい表現となった。墨量が少なくなる旁(つくり)の部分を、気迫と勢いで乗り切り、渇筆がさえて明るさを生んだ。粋である。(評・岩嶋巖峰)<篆刻>猪野公一「阮簡曠達」 <篆刻>猪野公一「阮簡曠達」(横浜市) 小篆の正統的な字形を用い4文字を均等に配し行儀善く収めた。「達」を画数の少ない「达」にし対角の疎密の効果をねらい「阮」と相対した。その「阮・達」の朱の部分に息の長い線で渋い見せ場を作った。運刀も確かであり、安定したよい作である。(評・卯中恵美子)<刻字> 蜂谷弘美「春山夜月之一節」 <刻字>蜂谷弘美「春山夜月之一節」(岡山市) 金文を現代的に表現し、作品形態を対連にしたことによってこの5字句の情景が浮かんでくる。力強い筆致で左右の文字の響き合いが功を成し作者の表現力と個性が見事に発揮された快作。(評・飯田桂子)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>