「緊急に反戦を訴える」 被爆建物の映画館が送るメッセージ 広島

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毎日新聞 2025/7/23 17:15(最終更新 7/23 17:15) 1106文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷反戦平和のメッセージを考えた総支配人の住岡正明さんと上映作品のポスター=広島市中区で2025年7月11日午後5時2分、宇城昇撮影写真一覧 反戦平和や原爆をテーマにした映画は国内外で数多く撮られてきた。新旧の名作や知られざる傑作に光を当てようと、戦後80年・被爆80年の今夏、広島のまちなかにある上映館が気概を見せている。 「広島の被爆建物から、今年も緊急に反戦を訴える」 原爆に耐えて現存する被爆建物の福屋百貨店八丁堀本店(広島市中区)にある映画館「八丁座」のロビーに、メッセージを記したボードが置かれた。Advertisement 「日本は平和にみえるが、防衛費拡大などきなくさい空気がある。世界中に紛争が増えている現実がある」 ストレートに反戦を訴える文章は、総支配人の住岡正明さんが考えた。ボードの周りには上映作品のポスターが並ぶ。 9万人近い広島市民がエキストラで参加し、原爆の惨禍を壮大なスケールで描いた「ひろしま」(1953年)、若尾文子さん主演の「その夜は忘れない」(62年)、吉永小百合さんと渡哲也さんが共演した「愛と死の記録」(66年)といった旧作だけでなく、アニメ「この世界の片隅に」(16年)、アカデミー賞受賞作「オッペンハイマー」(23年)など近作もそろえた。「オッペンハイマー」の一場面=© Universal Pictures. All Rights Reserved.写真一覧 毎年この時期は、原爆や平和をテーマにした作品を上映してきた。今年は7~9月に約15本を紹介する。住岡さんには気になることがある。「米国では『オッペンハイマー』がつくられ、ジェームズ・キャメロン監督も原爆映画を準備していると聞く。日本の大手からは、そうした動きが聞こえてきません」 広島の繁華街に映画館を残そうと、八丁座が開館して15年。スクリーンを通して人々に大切なメッセージを送っている。 移転準備に伴い10月から臨時休館する広島市映像文化ライブラリーは、「平和のシネマテーク2025」と題した節目の企画を7~9月に開催している。 同ライブラリーは82年開館で、広島城に近い市中央図書館と同じ建物にある。公立のフィルムアーカイブでは全国の先駆けで、日本映画約800作品を収蔵する。スクリーンを備えたホールには169席があり、作品の鑑賞会を開いている。 映像を通じた被爆の実相の継承は使命で、貴重作を含む鑑賞会を毎夏、続けてきた。今夏は3カ月にわたり、佐々木禎子さんの物語を基にした「千羽鶴」(58年)、名作アニメ「火垂(ほた)るの墓」(88年)、井上ひさしさん原作の戯曲を映画化した「父と暮(くら)せば」(04年)など30本以上を特集して上映する。新たに収集した「新二等兵物語・吹けよ神風の巻」(59年)は異色の喜劇作品だ。 同ライブラリーの映像文化専門官、森宗厚子さんは「同じ空間で観客が一つの物語を共有できるのが映画。広島ならではの平和文化を体験してほしい」と話している。【宇城昇】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>