2025.07.20乗りものニュース編集部tags: 九州道, 南九州道, 道路, 高速道路国道3号バイパス「鹿児島東西道路」の、鹿児島市中心部に至るトンネルの掘削が進んでいます。鹿児島の中心部を東西に貫く新トンネル 国道3号バイパス「鹿児島東西道路」の、鹿児島市中心部に至るトンネルの掘削が進んでいます。建設が進む鹿児島東西道路のトンネル(画像:鹿児島国道事務所)。 鹿児島東西道路は、鹿児島市街を東西に貫くバイパス道路です。市中心部と、シラス台地の丘陵を隔てて西側にある鹿児島ICを直結します。 鹿児島ICは九州道の終点であり、さらに南九州道(南九州西回り自動車道)、指宿スカイラインも交わる交通の要衝です。ここから市中心部へ向かうルートとして、これまで武岡トンネル、新武岡トンネルが建設されてきましたが、1日4万台のクルマで激しい渋滞が発生しています。 そこで3本目のトンネルとして、既存のトンネルに並行しつつ、さらにJR線や鹿児島市電も一気にくぐり抜けて、市街地の中洲通り・甲南高校付近に計画している甲南IC(仮称)に至る東西トンネル(下り線、全長2319m)の建設が進められています。 鹿児島国道事務所によると、九州の道路トンネルでは初めてシールド工法を採用し、「シールどん」と名付けられたシールドマシンが2023年11月、東の甲南側から西の田上側へ向けて発進。2025年7月7日時点で全体の7割にあたる1575m地点まで達しているといいます。シールド掘進は秋頃まで続く見込みです。 また、田上側では、坑口構築に向けて杭工事や斜面安定対策工事が10月頃まで続けられます。 鹿児島東西道路の新トンネルが開通すると交通が分散され、平均走行速度は約8km/h向上する見込みだそうです。県内国道平均の約3倍という追突などの死傷事故の抑制も期待されています。【地図と写真】市街地まるごとスルー!「鹿児島東西道路」の計画ルート