24色のペン毎日新聞 2025/9/14 06:00(最終更新 9/14 06:00) 有料記事 2134文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷資源量の減少が指摘されているニホンウナギ=2025年7月、町野幸撮影 「絶滅危惧種に指定されているにもかかわらず『絶滅の恐れはない』とは、一体全体どういうことですか……?」 ニホンウナギを含むウナギ全種について、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約」の対象とするよう欧州連合(EU)が6月下旬に提案したことをめぐり、規制を回避したい水産庁側の主張を耳にし、私(記者)は錯乱した。 EUは提案理由として、資源量が著しく減少しその傾向が続いていることや、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧ⅠB類(EN=危機)」に指定されていることなどを挙げている。 それに対し、水産庁が開催した記者向けの「勉強会」の場で配布された資料に並んでいた文字列は、こうだった。「ニホンウナギは十分な資源量が確保され、国際取引による絶滅の恐れはない」「増加傾向」「絶滅リスクは無視できる水準」――。 強い違和感を持たざるを得なかったのは、「絶滅の恐れは『ない』」「リスクは『無視できる』」という断定表現だ。一般的に「ないこと」の証明は難しく、リスクというものは程度の差こそあれ、完全に無視できるようなものでないように思える。ましてウナギは、資源減少がこれだけ指摘されている渦中にある。 水産庁が主張の根拠として持ち出したのは、日本人研究者による2本の論文だった。一つには「1990年以降、資源は回復傾向」との内容が記されている。 ウナギは減っているのか、増えているのか――。9月に入り、その議論に新展開がみられた。 ウナギ研究の第一人者である、中央大の海部健三教授(保全生態学)らの共同研究による論文が発表され、ニホンウナギの資源量が「急激に減少している」ことが示されたのだ。具体的には…この記事は有料記事です。残り1417文字(全文2134文字)【前の記事】往来少ない無人駅前になぜ? 「田舎」に本屋を開く理由=田崎春菜関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>