2025.09.10乗りものニュース編集部tags: JR東日本, 中央道, 北陸道, 大糸線, 松糸道路, 道路, 高速道路長野県・新潟県にまたがり中央道・長野道と日本海側の北陸道を短絡するルート「松本糸魚川連絡道路」の計画が進捗しています。2025年9月7日には長野県安曇野建設事務所が地元向けに説明会を開催しました。長野道から分岐「松糸道路」建設へ 長野県・新潟県にまたがり中央道・長野道と日本海側の北陸道を短絡するルート「松本糸魚川連絡道路」の計画が進捗しています。2025年9月7日には長野県安曇野建設事務所が地元向けに説明会を開催しました。拡大画像安曇野の国道147号。こうした既存道路に代わる高規格道路として松糸道路が計画されている(画像:PIXTA)「松糸道路」と略される同路線は、松本市から新潟県糸魚川市に至る約100kmで、JR大糸線(松本-糸魚川)に並行するもの。既存の長野道・上信越道と比べ、中央道と日本海とを短絡する線形です。長野県南部の中央道から新東名に至る三遠南信道と組み合わせ、日本の中央構造線沿いに太平洋と日本海を結ぶ南北ルートを構築します。 このうち、安曇野市内には松糸道路の一部として自動車専用の「安曇野道路」(約4km)が建設されます。長野道に新設される「安曇野北IC」から、観光地として有名な「大王わさび農場」の北側で犀川を渡り、高瀬川西岸の「北アルプスパノラマロード」に出る穂高北ICまでの区間です。他3つのIC・出入口も設けられる見込みです。 この区間は高速道路へのアクセス性を向上させるとともに、市街地内の通過交通を新しい道路へ転換させる狙いがあります。ルートは、犀川および高瀬川にできるだけ寄せるよう計画されており、地域の分断や農地の買収などの影響を抑えるといいます。安曇野建設事務所は、準備が整い次第、起点側にあたる犀川の東岸地区から工事着手予定としています。 そこから大町市までは既存の県道(有明大町線)を部分的に改良して活用し、大町市内ではバイパスが建設されます。また、新潟県境に近い小谷村では、国道148号「雨中バイパス」2.0kmが2025年11月に開通予定。すでに開通している国道148号バイパス「小谷道路」も松糸道路の一部です。 新潟県側も、ルート帯はおおむね決定しており、北陸道に接続する5kmのバイパスのうち1.3kmは、県道のバイパスとして先行供用されてもいます。 松糸道路は「現道活用区間」も多いですが、「路線全体としておおむね60km/h以上の走行サービスを提供できる」高規格道路として徐々に整備が進んでいます。【これは壮大!】日本海短絡ルート「松糸道路」の概要(地図/写真)