「日本手話」訴訟、高裁も棄却 補助教員で対応し違法ではないと判断

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太田悠斗2025年9月11日 19時45分裁判所に入る原告側=2025年9月11日、札幌市中央区、朽木誠一郎撮影 聴覚障害がある北海道札幌聾(ろう)学校の小学生ら2人が、幼い時から使ってきた手話で授業を受けられなかったことの是非が争われた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁(斉藤清文裁判長)は11日、一審判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。 2人が使っているのは「日本手話」。日本語の文法に合わせて単語ごとに手の動きを当てはめる「日本語対応手話」と異なり、独自の言語体系を持つ。2人は憲法で保障された「ひとしく教育を受ける権利」を侵害されたとして、道にそれぞれ550万円の損害賠償を求めて提訴。一審・札幌地裁判決は2人の請求を棄却していた。 高裁判決は、日本手話による授業を受ける権利は憲法上定められていないと判断。日本手話での意思疎通が必要と判断した時は、補助の教員を立ち会わせるなどしており、違法とはいえないとした。 一方、判決は、教員との意思疎通を欠くことになれば、成長発達期の児童の心身の負担も重くなり、聾学校には課題もあると付言。「障害を抱えた児童に適切な配慮を尽くし、学習意欲を持続させる努力を続けることを望む」とした。【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月11日 (木)イスラエルがカタールに空爆自民裏金事件 元議員の初公判静岡・伊東市長 市議会を解散9月10日 (水)日経平均 初の4万4000円台フランスのバイル内閣総辞職俳優の吉行和子さん死去9月9日 (火)自民総裁選 党員参加型にグーグル検索、AIが「答え」PM2.5で急性心筋梗塞リスク増9月8日 (月)石破首相が退陣表明小田凱人がゴールデンスラムふるさと納税、23区の苦境続くトップニューストップページへ首都圏に猛烈な雨、世田谷・品川で河川氾濫 羽田空港や新幹線は再開18:12化粧品会社でパワハラ、新入社員が死亡 社長辞任し1億円超支払いへ11:46「検事総長談話は名誉毀損」 再審無罪の袴田巌さん側が国を提訴18:45ネパール暴動で立ち往生、旅行者が見た「別世界」 観光ツアー中止も14:10「甲子園よりも…」早大OB岡田彰布さん 熱気あふれる神宮への思い17:00「いかレスラー」の先へ 「バカ映画の巨匠」が追究する映画の本質16:00