【VBA開発者必見】VBScript廃止に向けた対応ガイド

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2024年5月、MicrosoftはWindowsにおけるVBScriptの段階的な廃止を発表しました。これにより、VBA(Visual Basic for Applications)でVBScriptを利用しているプロジェクトに影響が出る可能性があります。Microsoftは新たなブログ記事「Prepare your VBA projects for VBScript deprecation in Windows」を公開し、廃止のスケジュールと、VBAでの対応方法について詳しく説明しています。VBScriptは約30年前にMicrosoftが開発したスクリプト言語で、Windowsの自動化やOfficeアプリケーションの拡張に広く使われてきました。しかし、近年ではセキュリティ上の懸念から、マルウェアの配布手段として悪用されるケースも増えていました。MicrosoftはVBAScriptの廃止を次の3段階で進めています:フェーズ内容フェーズ1(〜2026/2027)VBScriptは「オンデマンド機能」として有効。既存のVBAプロジェクトは問題なく動作。フェーズ2(2026/2027頃)VBScriptがデフォルトで無効化される。フェーズ3(時期未定)VBScriptが完全に削除され、.vbsスクリプトの実行やRegExpライブラリの参照が不可に。VBScriptが廃止されるとVBAから.vbsファイルを実行したり、VBScript.RegExpライブラリ(正規表現処理)を参照したりすることができなくなります。Microsoftはこれに対応するため、Microsoft 365のOfficeバージョン2508(Build 19127.20154)以降で、VBScriptに依存せずにVBAで正規表現を扱えるRegExpクラスを追加しています。Microsoftは、Microsoft 365のサブスクリプションに加入し、VBScriptが無効な環境でも動作するよう、VBAプロジェクトのコードを確認・修正することを推奨しています。まとめVBScriptの廃止は、セキュリティ強化と技術の刷新を目的としたMicrosoftの方針です。VBAを活用している方は、今のうちに対応を進めることで、将来的なトラブルを回避できます。Microsoft 365の導入やコードの見直しを検討してみてください。