有料記事狩野浩平2025年9月15日 7時00分チャンス・フォー・チルドレン代表理事の今井悠介さん=2025年7月30日午後3時11分、東京都墨田区、狩野浩平撮影 家庭の状況によって子どもの体験活動に差が出る「体験格差」。この言葉が注目されたきっかけの一つは、公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」が2023年に公表した調査結果だった。あれから子どもの体験を巡る状況は変わったのか。代表理事の今井悠介さんに聞いた。 ――世帯年収300万円未満の家庭の子どものうち、3割が学校以外での体験活動をしていなかった。そんな調査結果が注目を集めました。「やってみたい」と言うことすら避けるように 子どもが「やってみたい」と思っても、できない現実がある。そのことに社会が目を向けるようになったと思います。 私たちの調査では、月数千円かかるクラブ活動や夏祭りなどのイベントに参加できない子どもがたくさんいることがわかりました。そうした子はそのうち「やってみたい」と言うことすら避けるようになる。そんな状況を知り、子どもたちの思いに応えようとする動きが、民間でも公的機関でも広がっています。 ――それに対し、お金がなくても体験はできるとか、他人の習い事に税金を使うのはちょっと、という声もあります。 体験という言葉でイメージするものがばらばらだからでしょう。それぐらい体験は軽視されてきたし、議論されてこなかった。子どもの希望をどこまでかなえるべきかは様々な意見があり、合意を作る必要があります。 たとえば以前は「大学なんて行かなくていいじゃない」という人が多かった。でも今では経済的に貧しくても大学に進む道筋が開けてきた。体験についてのとらえ方も変わっていくと思います。子どもの体験活動が大人の消費活動に 子どもたちを取り巻く環境の…【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこの記事を書いた人狩野浩平東京社会部|教育担当専門・関心分野いじめ、不登校、子どもの権利、ニューロダイバーシティー、幼児教育、性暴力こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月15日 (月)「敬老の日」高齢者3619万人米兵は執行猶予判決なら帰国自殺考える子の悩みを分析9月14日 (日)ネパールで政変 若者が抗議世界陸上、東京で開幕佐渡金山の追悼式 韓国不参加9月13日 (土)日本生命、情報持ち出し604件自民総裁選 5人が争う見通し火星で生命の痕跡?見つかる9月12日 (金)郵便物の不配 公表せず米の政治活動家、銃撃され死亡金価格、連日最高値を更新トップニューストップページへ「敬老の日」高齢者3619万人 総務省推計、高齢化率29.4%17:00アフリカ・ホームタウン騒動、「JICA解体」主張の背景にあるもの18:00ギネス認定の94歳テノール歌手 耳鼻咽喉科医ならでは体調管理策7:00お菓子を選ぶ息子に「早くして!」 母は返ってきた言葉にハッとした16:00生活費を渡さない夫が起こした離婚裁判 「兵糧攻め」は許されるのか6:00男子マラソンや3000m障害 世界陸上東京大会 15日の見どころ7:00