毎日新聞 2025/9/12 21:09(最終更新 9/12 21:12) 1060文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷竜巻で全壊した資材置き場=静岡県牧之原市細江で2025年9月12日午後1時26分、藤渕志保撮影写真一覧 台風15号とその接近に伴う国内最大級の竜巻に襲われた静岡県内各地では、発生から1週間が過ぎた12日も住民たちが片付け作業に追われた。県の集計によると、同日午後2時までに吉田町の50代男性1人の死亡と重軽傷者83人、住宅2050棟の被害が確認されている。住宅被害のうち半数を超える1132棟を占めた牧之原市は、県内10市町から30人の応援職員を受け入れ、被害認定調査を急ピッチで進める。 気象庁によると、牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻は風速75メートルと推定される。強さを6段階で示す改良藤田スケールで上から3番目の「JEF3」で、木造住宅上部の変形や倒壊などが想定される指標だ。Advertisement 実際、被害が甚大だった牧之原市細江では、多くの家で屋根や窓ガラスをブルーシートで覆うなど応急措置の跡が見られる。倒れた電柱の復旧が進む一方で、折れた道路標識や崩れた資材置き場が放置されている状況も散見された。 住民の大石裕美子さん(63)は、竜巻で損壊し取り壊しが決まった物置の片付けに追われていた。当日仕事から帰宅すると家のガラスは割れ、玄関の壁に外から飛んできた瓦がささっていた。ボランティアのトラックが家々を回り不用品やがれきを運んでいくのを見送ると、「だめになった大型家具は運ぶのも大変で助かる。ただ、破片の掃除に、補修に――終わりは見えない」と疲れた表情を見せた。各家庭への電力供給再開や屋根の補修を急ぐ作業が続く=静岡県牧之原市細江で2025年9月12日午後2時7分、藤渕志保撮影写真一覧 特に被害が甚大だった道路沿いに住む男性(72)は5日昼ごろ、白い霧状で、さまざまな物を巻き上げながら移動する竜巻を見たという。割れた窓ガラスは入れ替えたが、オール電化の家には今も電気が通らず、不便な生活が続く。気温が30度を超えた日には屋内にいて熱中症とみられる症状で起き上がれなくなった。「不用心だが、扉を開けて風を通さないと寝られない」と話し、12日夕方に来るという電力会社の復旧作業を待ち望んでいた。 出荷の最盛期を迎えたイチジクを育てる桜井敬太さん(55)は、強風にあおられ倒れた枝を整え直す作業に没頭。「傷だらけで出荷できない実もあった。気休めに過ぎないが、残っているものは守りたい」と折れた枝に消毒液を塗ったり、支柱を立て直したりした。 別の人が管理する近くの茶畑には、飛来物やゴミが引っかかったまま。「うちは被害が軽い方。自宅を住める状態に戻すのが先決で、畑まで手が回らないんだろう」とおもんぱかった。竜巻で倒れたイチジクの木を整え直す桜井敬太さん=静岡県牧之原市細江で2025年9月12日午後1時21分、藤渕志保撮影写真一覧 被災者宅を狙う空き巣や執拗(しつよう)な訪問販売の相談が寄せられているとして、牧之原署は巡回を強化し、注意を呼びかけている。【藤渕志保】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>