再審無罪の前川さん、支援団体解散 「闘いはまだ続く」法改正へ意欲

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有料記事荻原千明2025年9月14日 11時00分あいさつに立った前川彰司さん=2025年9月13日午後、福井市大手2丁目の福井県教育センター、荻原千明撮影 福井市で1986年に女子中学生が殺害された事件で、再審無罪となった前川彰司さん(60)の支援団体が13日、福井市内で報告集会を開いた。逮捕から38年にわたる無実の訴えが実ったとして、団体の解散を報告。前川さんの歩みからもみてとれる再審制度の問題に、今後も取り組んでいくという。 活動に区切りを付けるのは「前川彰司さんを守る福井の会」。冤罪(えんざい)被害者を支援する日本国民救援会福井県本部内に2015年、設立された。1度目の再審請求の棄却が確定した翌年にあたり、以降署名活動などを続け、前川さんを励ましてきた。 屋敷紘美副会長(81)は「前川さんの願いがかなえられた。おめでとう」と呼びかけ、人間の尊厳を守る闘いに通じることだと語った。一方で被害者の女子生徒の父親が生前、前川さんが犯人だと思って恨みを切々と訴えていたことに触れ、「警察・検察は前川さんに冤罪を押しつけただけでなく、被害者の恨みを晴らすことをしなかった。不合理、理不尽だと感じる」と話した。支援者と握手する前川彰司さん=2025年9月13日午後、福井市大手2丁目の福井県教育センター、荻原千明撮影 祝福を受けた前川さんは「みなさんの勝利です。本当にありがとうございました」と感極まった表情であいさつ。「(事件発生の)20歳から60歳まで40年。私の現役生活のほぼ全てをこの事件に傾注した形になる。まるで福井事件に就職したようだと揶揄(やゆ)することもあるが、闘いはまだ続く」といい、再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正のために活動したいと語った。 事件をめぐっては、前川さん…【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月14日 (日)ネパールで政変 若者が抗議世界陸上、東京で開幕佐渡金山の追悼式 韓国不参加9月13日 (土)日本生命、情報持ち出し604件自民総裁選 5人が争う見通し火星で生命の痕跡?見つかる9月12日 (金)郵便物の不配 公表せず米の政治活動家、銃撃され死亡金価格、連日最高値を更新9月11日 (木)イスラエルがカタールに空爆自民裏金事件 元議員の初公判静岡・伊東市長 市議会を解散トップニューストップページへ小林香菜が7位入賞、日本勢としては6年ぶり 世界陸上女子マラソン10:08東北道追い越し車線に停車、逃走の男確保 後続車が追突し2歳児重体10:15差別発言、朴沙羅さん流の返し方は フィンランドで考えた歴史・移民7:30北朝鮮外交の動向から見える裏事情 透ける「金正恩偶像化」への焦り5:00国民年金「手にしても政府にキャッシュバック…」 税と保険料の重み8:00温暖化の「元凶」CO2が足りない! 輸入してまで賄うそのワケは10:00