親に「気持ちわかる?」 自殺考える子、ネットに残された声を聴くと

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有料記事狩野浩平2025年9月14日 7時00分自殺に関する子どものネット投稿を分析する試みに、期待が寄せられている 《明日死のう、明日死のうって考えて、今日で何日目だ》 関東地方の男性(18)は高校3年生だった昨春、インターネットの掲示板にこう書き込んだ。 幼い頃から父親との関係に悩んできた。機嫌が悪いと暴言を振りまき、同じような文句を延々と言い続ける。携帯電話の使用も禁じられ、母親のものを使って投稿した。周囲には打ち明けなかった思い、ネットには 周囲に悩みを相談できる人はいなかった。高2以降、4回自殺未遂をした。入院したこともあったが、理由を聞かれても言葉を濁すだけだった。 でもネットには、そのときの気持ちをそのままはき出せた。ネガティブな投稿だけでなく、音楽家になりたいという夢や、誰かの役に立ちたいという願い……。親ではなく、親を毒親にした世間を恨んでいるという書き込みもした。自殺未遂をした男性が高校3年生の時にネットに投稿した文章。親に理解されない、期待されたくないという悩みが書き込まれている 《親だって結局他人なんだ。私たちの悩みも気持ちも全部わかった気になって何にもわかっちゃいない。勝手に期待される私の気持ちがわかる?わからないでしょお前らなんかに》 高校を卒業し、就職してからは家にいなければいけない時間が減った。車を購入し、家から逃げられるようにもなった。 なぜ家族や友人、学校の先生などではなく、ネットだけに本音を打ち明けることができたのか。 「自分のことを理解して欲しいわけでもないし、少し話しただけで理解されるのも気持ち悪い。書き込んで、受け止めてくれる人がいるだけ。そんな空間が良かった」自殺する子どもは過去最多。しかしその要因がわからず、大人は頭を抱えています。要因の分析と対策が急務となる中、ネットの投稿を通して、亡くなった子の声も聴こうという試みが始まっています。亡くなった子のSNS、37万字を分析 厚生労働省の統計によると…【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこの記事を書いた人狩野浩平東京社会部|教育担当専門・関心分野いじめ、不登校、子どもの権利、ニューロダイバーシティー、幼児教育、性暴力こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月14日 (日)ネパールで政変 若者が抗議世界陸上、東京で開幕佐渡金山の追悼式 韓国不参加9月13日 (土)日本生命、情報持ち出し604件自民総裁選 5人が争う見通し火星で生命の痕跡?見つかる9月12日 (金)郵便物の不配 公表せず米の政治活動家、銃撃され死亡金価格、連日最高値を更新9月11日 (木)イスラエルがカタールに空爆自民裏金事件 元議員の初公判静岡・伊東市長 市議会を解散トップニューストップページへマラソン日本勢、地の利生かし食らいつく 91年は谷口金、山下銀5:00男子100m、日本勢は全員予選敗退 桐生祥秀「ふがいなさが出た」21:34親に「気持ちわかる?」 自殺考える子、ネットに残された声を聴くと7:00「たたきのめす」 トランプ氏、射殺事件で左派敵視 対立あらわに17:00老後の貧困リスクと生活満足度、世代による消費意識の差との関係は6:00「友達がいない?」飲み会に誘われなくなった僕 58歳記者の苦悩15:00