検察、懲役16年求刑 弁護側は危険運転を否定 受験生死亡事故公判

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有料記事森北喜久馬2025年9月10日 21時45分福島地裁郡山支部=福島県郡山市麓山1丁目 福島県郡山市のJR郡山駅前で1月、大阪府から大学受験のために来た予備校生の女性が死亡した事故をめぐる裁判員裁判の第3回公判が10日、福島地裁郡山支部であった。自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)と道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた池田怜平被告(35)=郡山市昭和1丁目=に対し検察側は懲役16年を求刑した。弁護側は、危険運転致死傷罪の成立を否定した。判決は17日に言い渡される。 酒気帯び運転は弁護側も認めており、争点は被告の運転が「ことさらに赤信号を無視した」と言えるかどうかに絞られていた。 検察側は論告で、①現場は生活圏内にあり道路状況がよく分かっていた②事故30秒前に交差点を右折する際、タクシーとぶつかりそうになったが回避できている③その後は直進。蛇行もなく加速し、複数の交差点に、信号が赤になって8~13秒後に進入。これだけの時間、信号を全く見ずに運転はできない――などと指摘した。 一方、弁護側は「飲酒の影響で注意力が極めて散漫になっていた。『信号を見ていない』『(運転状況を部分的にしか)覚えていない』という供述は一貫している」とし、赤信号を「ことさら無視した」とは認められないと主張した。「救えた命だったかも知れない」と悩む この日の法廷では、論告求刑の前に、事故で全治2週間のけがをした当時20歳の女性と、死亡した予備校生の母親と弟の3人が今の心情を述べた。 女性は郡山駅に向かって自転車に乗って横断歩道を渡っていた。事故で予備校生が約14メートルはね飛ばされ、自転車の前カゴにぶつかった。その衝撃で女性も倒れた。 女性はアスファルトに横たわった予備校生に駆け寄り「大丈夫ですか」と声を掛けたが反応がない。車から降りてぼうぜんとしていた池田被告に気付くと強い調子で救急車を呼ぶよう求めた。 女性は医療系の学校に通う途…【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月10日 (水)日経平均 初の4万4000円台フランスのバイル内閣総辞職俳優の吉行和子さん死去9月9日 (火)自民総裁選 党員参加型にグーグル検索、AIが「答え」PM2.5で急性心筋梗塞リスク増9月8日 (月)石破首相が退陣表明小田凱人がゴールデンスラムふるさと納税、23区の苦境続く9月7日 (日)悠仁さまが成年式高校無償化、分かれる評価EU、グーグルに巨額制裁金トップニューストップページへ派閥からの資金「寄付でなく預かり金」 大野泰正元議員が検察に反論21:26立憲幹事長に安住氏起用へ、人脈と手腕に期待 野田代表が方針固める19:49日本人3人、韓国機で帰国へ 米ジョージア州の従業員拘束めぐり21:04田久保・伊東市長が議会解散「正直きつい」任期折り返しで再び市議選17:17イスラエル、カタール首都攻撃 ハマス5人死亡 トランプ政権は苦慮19:37交際2年間でセックスは2回だけ すべてが受け身な彼女への願いと今18:00