毎日新聞 2026/1/12 16:15(最終更新 1/12 16:15) 1253文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷現在のホテル川久で開業以来勤務する岡村和哉さん。ミュージアムツアーの案内役も担当している=和歌山県白浜町で2025年12月11日午後0時24分、安西李姫撮影 南紀白浜の静かな海辺に、突如現れる壮大な“夢の城”。映画の世界に入り込んだかのような気分にいざなうのは、和歌山県白浜町で1991年に開業した「ホテル川久」だ。TBSドラマ「花のち晴れ~花男Next Season~」(2018年)では主人公で大財閥の跡継ぎ息子、神楽木晴(平野紫耀)が暮らす邸宅として、第1話にロビーが登場した。 真っ先に目に入る外観の屋根は、中国・北京の紫禁城でも使われている「瑠璃瓦」。ロビーにそびえ立つ24本の荘厳な柱は、ドイツ由来の技法で仕上げた唯一無二の人工大理石――。展示品の調達を含めたホテルの総工費は、約400億円に上るとされる。Advertisement金箔天井や人工大理石の柱が荘厳なエジプト風のロビー=和歌山県白浜町で2025年12月11日午後0時41分、安西李姫撮影 「二十世紀の宝物になるような、世界一のホテルを作りませんか」。バブルの遺産とも言われるホテル川久だが、ある女性の一言から始まった壮大なプロジェクトだった。 起源は河内屋久兵衛という商人が大正の終わりごろに開いた老舗旅館「河久」。新婚旅行で訪れた奈良県出身の実業家、安間千之(やすまとしゆき)さんが気に入り、1949年に経営を受け継いだ。現在の建物に替わる前だが、71年に県内で開かれた黒潮国体の際、昭和天皇が宿泊して一躍知名度を上げた。 建て替えの計画が上がったのは、バブル絶頂期の80年代半ばごろ。安間さんの娘で当時専務だった堀資永(やすえ)さんには、世界中を旅した経験があった。 堀さんは「どこにでもあるようなホテルに建て直すことはしない」と言い切り、世界中の良質なものにこだわった。約19万枚のドイツ製金箔(きんぱく)を張った天井に、イタリアの技法で1センチ角のモザイクタイルを敷き詰めた床。単なる高級志向ではなく、丈夫で長持ちする伝統的な技術を集めた結果だった。 開業時から勤めてきたコンシェルジュの岡村和哉さん(60)は「当時が投資の時代だったこともありますが、費用面や職人の確保など、もう二度と実現できない技術が詰まっています」と話す。ホテル川久の外観。中国・北京の紫禁城でも使われている黄色の瑠璃瓦が目を引く=和歌山県白浜町で2025年12月11日午後0時47分、安西李姫撮影 ホテル川久は主に富裕層向けの会員制ホテルとして開業したものの、バブル崩壊も重なって不振に陥り95年に経営会社が倒産。会員制を廃止して門戸を広げ、99年に現在のカラカミグループ(本社・東京都)傘下となる曲折を経ながら今日に至る。 異色の空間は近年、撮影の舞台としてクリエーターの目を引く存在だ。和歌山市出身の歌手・HYDEさんはPVを撮影。ドラマの聖地巡礼で訪れる人の他、幅広いファンの来館増につながる機会となった。 岡村さんは「100年先も残すというオーナーたちの願いを大切にしつつ、時代に合ったホテルに進化させていくのが私たちの使命」と笑顔を見せる。 ◇ 川久は建築技術や開業秘話などの発信にも力を入れるようになり、2020年7月には、館内全体を美術館と定義した「川久ミュージアム」をオープンした。 年中無休で、午前10時半~午後6時(入場は30分前まで)。入館料は一般1000円、高校生・大学生800円。中学生以下無料。問い合わせはホテル川久(0739・42・2662)。【安西李姫】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>