「哲学対話」実践の永井玲衣さんが語る「問い」の力 分断の時代に

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毎日新聞 2026/1/8 05:30(最終更新 1/8 05:30) 有料記事 4132文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷哲学者の永井玲衣さん=東京都目黒区で2025年12月23日、宮本明登撮影 戦争の反対語は平和ではなく対話だ――。そんな言葉がある。世界中で分断が深まる今、「対話を」と人々は叫ぶ。しかし対話とは何か。どうすれば私たちは共に生きられるのだろう。学校や企業、路上などで哲学対話を続ける哲学者で作家、永井玲衣さんは「問いを囲めば異質な他者とも一緒にいられる」と語る。【聞き手・小国綾子】対話の「お約束」は三つ――永井さんの哲学対話はどんなふうですか? 鳥のぬいぐるみ、気になります。 輪になって座り、まず「問い出し」をします。日々モヤモヤしていることを問いの形にして、とお願いします。例えば「切った爪はゴミか」。笑っちゃうような問いでも「へその緒は母と自分、どっちのもの?」「どこまでが自分か」と問いは広がっていく。誰かの問いが別の誰かの問いを呼び寄せ、その場は問いに満たされます。1時間半~2時間の哲学対話の前半分を「問い出し」に充てることもあります。 私は対話の場に、手に乗るサイズのふわふわの鳥のぬいぐるみを連れていきます。語り手は鳥を持ち、語り終えたら「終わりです」と告げ、他の人の挙手を待ち、次の語り手に鳥を手渡します。鳥を手渡す時間が、対話をゆっくりにしてくれます。 以前は、私がファシリテーターを名乗り、語り手を指名していました。でも今、私はそこにいるだけ。「みんなで対話の場をつくる」ということを大事にしています。 対話の最初に「お約束」を伝えます。ルールではなく「お約束」。第一に「よくきく」こと。聞く、聴く、訊(き)く。いろんな「きく」がある。相手の声も自分の声も、そして沈黙やその場にいない人の声にも一生懸命耳をすまして、とお願いします。 第二は「自分の言葉で」。「私」を主語にしてください、と。 第三は「人それぞれ、で終わらせない」。「人それぞれ」は大事な価値観ではあるけれど、相手を突き放し、対話を終わらせてしまいますから。 そんなふうに対話実践を始めて十数年になります。今では年間300回くらい。福島県浪江町や葛尾村の小中学校など、何年も継続している場もあります。 <主な内容> ・私たちは戦争を知っている ・「きく」とは ・「缶コーヒー」にしたくない ・「問い」ならばつながれる戦争は遠くない。もう知っているはず――「せんそうってプロジェクト」はどうして始めたんですか。 2022年、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、写真家の八木咲さんと始めました。「戦争は遠い」「当事者じゃないから語るべきじゃない」という声をたくさん耳にし、もっと語らなけ…この記事は有料記事です。残り3083文字(全文4132文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>