「獄中のシスターフッド」 治安維持法で投獄、山代巴の生き方を劇に

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毎日新聞 2026/3/7 09:20(最終更新 3/7 09:20) 1114文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「囚われの女たち」の一場面=東京都墨田区で、明珍美紀撮影 太平洋戦争開戦前に治安維持法違反の罪で投獄され、戦後は「荷車の歌」などの力作を世に送り出した作家、山代巴(ともえ)さん(1912~2004)の生き方に視点を置いた音楽劇「囚(とら)われの女たち」が7、8日、東京都墨田区両国の「シアターX(カイ)」で初演される。8日の国際女性デーにちなんだ演劇イベント「ミモザフェスティバル2026」での上演で、作・演出を手がけた劇作家の嶽本あゆ美さんは「治安維持法による抑圧の時代に平和と女性の権利を訴え続けた山代さんの存在を若い世代に知ってほしい」と語る。夫と共に治安維持法違反容疑で服役 広島で生まれた山代さんは、東京の女子美術専門学校(現女子美術大)で洋画を学んでいた時に社会問題に目を向け、同校を中退して労働者の解放運動に力を注ぐようになった。だが、戦時体制への移行が進む1940年、炭鉱争議の指導者だった夫の山代吉宗さんと共に治安維持法違反容疑で検挙され、有罪判決を受けて服役。自身は45年8月の敗戦の直前に釈放されたが、別の刑務所にいた夫はその前に獄死した。Advertisement 戦後は広島に帰郷して農民の文化運動に取り組んだ。広島での第1回原水爆禁止世界大会(55年)に関する署名集めで各地を巡り、その際に知り合った女性の話を題材にした「荷車の歌」が話題を呼び、60年代後半からは、東京都日野市を拠点に作家活動を続けた。思想犯で入獄の光子 今回の音楽劇の原作となった「囚われの女たち」は、山代さんの獄中体験をもとにした全10巻の長編小説だ。戦時下の広島で、思想犯として女囚刑務所に入獄した光子が主人公。「子ども時代に身売りされ、盗みを繰り返してきた」「踊りの弟子を過って事故で死なせた」……。「塀の中」で出会った過酷な過去を背負う女たちとの日々を描いた。 嶽本さんは「光子は、獄中で弱者の連帯を見いだした。どんな境遇にあっても、助け合って生きていく。そんなシスターフッドの精神を表現したかった」と話す。「ミモザウェイズ」のリーディング公演では、日本の女性たちの歴史をたどる=東京都墨田区で、明珍美紀撮影日本の女性史描いた公演も ミモザフェスティバルは、ジェンダー(社会的につくられた性差のとらえ方)と演劇がテーマ。8日までの期間中は、翻訳家のリボアル堀井なみのさんと仏の劇作家、トリニダード・ガルシアさんらが創作した戯曲で、社会運動家の平塚らいてうの時代から70年代のウーマンリブ運動を経て、ジェンダー平等を唱える現在まで、日本の女性史の1世紀にわたる流れを描いた「ミモザウェイズ」(2022年初演)のリーディング公演も。同作は約70人の日本人女性に聞き取りをした内容をもとに構成されている。そのほか、各演目の出演者らによるシンポジウムがある。 詳細はシアターXのサイトで。【明珍美紀】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>