2026年3月6日 9時00分有料記事増山祐史羽田空港の格納庫前に並ぶ日本航空機と全日空機=2020年12月、東京都大田区 東日本大震災では日本の空の玄関口である羽田空港と成田空港が同時に閉鎖され、着陸予定だった86機がダイバート(目的地変更)し、うち14機が燃料不足で「緊急事態宣言」を出した。首都直下地震や南海トラフ巨大地震を見据え、国土交通省は速やかに着陸先を決められるよう体制を整備し、次の災害に備えている。 国交省によると、2011年3月11日の地震の発生後、滑走路の点検などのため、両空港は一時的に閉鎖され、成田空港では余震の影響で管制塔から管制官が避難した。 関係者によると、当時、両空港に向かって飛んでいた86機は関西空港に21機▽中部空港16機▽新千歳空港14機▽横田基地11機など、全国にダイバートしたという。このうち14機は燃料不足のため、優先的な着陸を求める「緊急事態宣言」を出した。燃料や空港被害の確認は電話、手間取った調整 ただ、当時は各空港の被害状況や航空機の残燃料を電話などで確認する運用で、地震直後は電話がつながりづらく、確認や調整に手間取った。 そこで国土交通省は2016年から、羽田と成田が同時に被災した場合に、代わりの着陸空港の候補をすぐに選んで管制官に知らせる「緊急ダイバート運航総合支援システム」を導入した。震災時、ダイバードを行った86機の着陸先 システムでは、飛行計画から上空の飛行機の残燃料を自動で算出。各空港の管理者が、被害状況などを踏まえた受け入れ可能な航空機の数や大きさなどを入力すると、自動的に「推奨」するダイバート先の空港を示し、管制官やパイロット、航空会社間の調整をスムーズにする。 実際にシステムを使用する事態は起きていないが、管制官内では想定訓練が行われている。国交省幹部は「上空の飛行機に対しては判断の遅れが大事故につながりかねない。万が一を想定して万全の準備をしたい」と話す。震災の影響で羽田と成田に降りられず、燃料が限られるなか、多くの航空関係者が着陸先の調整を急ぎました。「二度と経験したくない」。記事後半では、日本航空で運航管理を担当した男性が当時の状況を明かしています。「成田上空で待機」が一転、滑走路が閉鎖 どこに着陸可能で、燃料は足…【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月6日 (金)「カイロス」 打ち上げ失敗「台湾独立勢力に打撃与える」WBC開幕 日本きょう初戦3月5日 (木)旧統一教会に解散命令イラン情勢受け東証3日続落米軍、エクアドルで軍事作戦3月4日 (水)対イラン攻撃 長期化を辞さず南鳥島で核ごみ調査申し入れ女性7割「性的からかい」経験3月3日 (火)原油価格、一時12%急騰ハメネイ師の居場所特定 なぜ大江健三郎の未発表小説発見トップニューストップページへトランプ氏、ノーム国土安全保障長官を更迭 ミネソタ市民射殺で批判6:30イラン情勢、自衛隊派遣に難しい判断 米の支援要請に備え政府検討6:00「大切な心を失う」訴えた旧統一教会長 清算前に職員に数十億円支給6:00日本で最も花粉が少ない地域は? 首都圏だと? 過去データから判明8:00「良心に従い」トランプ政権に反旗 米AI企業が問う軍事利用の倫理6:00「日本サゲ」時代の若者 「高市人気」はイデオロギーより生活重視7:30