「女性初」がニュースにならない社会とは 林香里・東大副学長に聞く

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インタビュー2026年3月8日 7時00分有料記事聞き手・上地一姫東京大学理事の林香里さん 「女性初」がニュースにならない社会とは。自身もたびたび「女性初」と呼称された東京大学の林香里理事・副学長に「女性初」報道が果たしてきた意義と今後のあり方について聞きました。 ――高市早苗自民党総裁が首相に選ばれた際、メディアが「女性」をことさら強調することへ違和感も聞かれました。 104代目にして女性が初めて首相になりましたが、依然として多くの分野でトップに就く女性がゼロです。このような状況下で女性が重要なポジションに就くことは喜ばしい進歩であり、社会のひとつの転換点として評価されるべきです。 女の子たちが「私も首相や社長になれる」と可能性を認識するポジティブな効果もあります。過度な「女性」の強調で正当に評価されにくく ――女性初が誕生しても次に続かない、取り巻く環境が改善しないなどの課題も聞かれます。 要職に就いた女性への期待もわかりますが、組織の主流を占めてきた男性たちこそ、既存の構造を改善する責任を強く負うべきです。「女性初」の誕生ばかりを話題にせず、複数の女性が重要ポジションに就くという次のステップにつながることが重要。ここから人材登用の構造的変革へとつなげる必要があります。 ――報道する側の課題はありますか。 従来の「女性初」報道の多くは、安直で無責任。祝賀ムードが先行し、裏に潜む課題への言及が不足しがちです。「女性初」を話題にするならば、単なる「すごいですね」で終わらせることなく、「なぜこれまで誕生しなかったのか」という歴史的、文化的な背景に焦点を当て、ジェンダーによる構造的な差別についてわかりやすく説明することが求められています。 また「女性○○」と性別を過度に強調することは、個人としての業績や成果が正当に評価されにくくなるリスクをはらみます。結果として、当事者がもつ、より重要な側面が見逃されかねません。 社会的マイノリティーとされ…【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人上地一姫東京社会部専門・関心分野沖縄・平和関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月8日 (日)台湾の行政院長が異例の来日「イランは無条件降伏を」現れた「WBC警察」3月7日 (土)イラン指導者選び 「関わる」日本生命、オープンAIを提訴選抜高校野球 組み合わせ決定3月6日 (金)「カイロス」 打ち上げ失敗「台湾独立勢力に打撃与える」WBC開幕 日本きょう初戦3月5日 (木)旧統一教会に解散命令イラン情勢受け東証3日続落米軍、エクアドルで軍事作戦トップニューストップページへ台湾の行政院長、なぜ訪日? 中国の受け止めは… 4つのポイント0:15イラン女子サッカー代表、豪で国歌拒否 「制裁」懸念し保護求める声0:00ラッパーで首相候補のシャハ氏、前首相を破り圧勝 ネパール総選挙22:25鈴木誠也は2アーチで終わらない 「大谷だけには背負わせない」決意23:15津波から父を守ったホテル、志を継いだ息子 「命守るきっかけに」6:00多様化する家族の姿と公平性のあり方は? 年金の第3号被保険者制度6:00