結婚式場元社長に実刑 コロナ助成金詐欺、営業停止で挙式できず混乱

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松本江里加2025年10月8日 12時20分アルカディア小倉=2025年2月26日午後4時40分、北九州市小倉北区高浜1丁目、小島達也撮影 新型コロナ雇用調整助成金をだましとったとして詐欺罪に問われた結婚式場運営の「アルカディア」(福岡県久留米市、破産手続き中)の元社長ら4被告に対する判決公判が8日、福岡地裁であった。 岡本康博裁判官は「雇用の安定を図るための制度を根底から揺るがしかねない悪質な犯行」として、元社長の大串淳被告(56)=久留米市=に懲役4年(求刑懲役6年)の実刑、元幹部の3被告にいずれも懲役3年執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。 判決によると、4人は2022年9~11月分の新型コロナ雇用調整助成金として、実際には働いていたのに休業日数を水増しして申請し、計約7241万円をだまし取った。 被告人質問などによると、大串被告が助成金の申請手続きをし、総務部長やエリアマネジャーだった3人はタイムカードやシフトを管理する立場だった。 大串被告はコロナ禍で結婚式の件数が激減し、その件数に合わせて毎月の出勤日数を決定。その日数では現場が回らず幹部らは出勤させており、大串被告は申請内容と現場の勤務日数とのズレに途中で気づいたが、そのまま申請を続けたと説明した。 判決は、大串被告については自ら申請業務にあたり、私腹を肥やした形跡はないなどの事情を考慮しても、「刑事責任は誠に重い」と結論づけた。 同社をめぐっては福岡労働局が今年2月21日、20年4月以降に支給した新型コロナ雇用調整助成金の全額約10億円を返還するよう命令を出した。 その4日後、同社は自社ホームページで「業績不振により、支払い不能の状態に陥った」として営業停止を発表。挙式を予定していたカップルは100組を超えていたとみられ、混乱を招いた。この記事を書いた人松本江里加西部報道センター専門・関心分野地方創生、子どもの権利、福祉,などこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月8日 (水)自民党、新執行部が発足ノーベル賞 米国の研究者らに万博「運営費」黒字の見込み10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へトップニューストップページへ不動産高騰し投資人気、ローンは29兆円 「わらしべ長者」か難局か6:00台風22号、伊豆諸島に特別警報の可能性 暴風・波浪と大雨に警戒11:23「麻生さんにとって理想の布陣」 高市執行部、かけ離れた挙党一致21:10政令指定市最大の「人口減」にどう向き合う 神戸市長選の構図と争点11:00アサヒのシステム障害、ランサムウェア集団「Qilin」が犯行声明10:10おひとりさま終活の先進地 「眠れる後見人」の活用で切れ目ない支援11:00