いとうせいこうさんら語るハン・ガンさんの魅力 朗読で再発見も

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毎日新聞 2025/10/8 13:00(最終更新 10/8 13:00) 1006文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷オンラインイベントで対談する韓国文学専門出版社クオンの金承福代表(左)といとうせいこうさん=東京都港区で2025年9月29日、西夏生撮影 韓国の作家ハン・ガンさんがアジア人女性として初めてノーベル文学賞に選ばれてから1年を記念し、毎日新聞のオンラインイベントが開かれた。作家のいとうせいこうさんと韓国文学を日本に広めた出版社クオンの金承福(キム・スンボク)代表が、作品の魅力や社会的なインパクトについて語り合った。 金代表は東京・神保町で韓国専門書店「チェッコリ」も経営している。韓国文学はノーベル賞受賞前から若い女性を中心に浸透していたが、受賞後は読者層が広がり、「50、60代の男性の来店が増えた」と語った。Advertisement 「今の社会に文学は何ができるか」という参加者からの質問に、いとうさんは「人間がどう愚かであったか、愚かでない者になれるのか。普遍的なところを捉えようとするのが文学だ」と回答。ハンさんの作品を通じて、「読み方がいろいろあり、社会を多様にしていく」と評価した。 対談では、2人がそれぞれ好きな作品の一部を朗読し、感想を語り合った。オンラインイベントで語るいとうせいこうさん=東京都港区で2025年9月29日、西夏生撮影 いとうさんが選んだのは、「少年が来る」の一節で、圧倒的な軍の兵士を前に主人公が良心を奮い立たせる場面。国境なき医師団の取材を続けている経験から「インターネット時代になって、良心が軽んじられ、バカにされてしまっているけれど、医師団を突き動かしているのは、やはり良心なんだと感じていた。この場面はそれが短いながらすごい書き方で書いてある」と熱弁した。オンラインイベントで語る韓国文学専門出版社クオンの金承福代表=東京都港区で2025年9月29日、西夏生撮影 金さんは、ハンさんが詩人としてデビュー後に小説も書くようになった経緯を説明しながら、100年という時間軸の感覚を詩にした「夜の葉」を日本語と韓国語で朗読した。いとうさんは「韓国語で読むと韻が分かるね」と音の美しさを味わい、金さんは「日本語で漢字翻訳があると意味の理解が深くなった気がする」と二つの言語が持つ表現力について説明した。 対談に先立ち、授賞式1週間前に韓国で発令された非常戒厳への抵抗運動として、ハンさんの小説「少年が来る」の朗読会が各地で開かれたことも紹介された。「少年が来る」は1980年5月に民主化を求める市民に軍が発砲した光州事件をテーマにした作品。ハンさんが受賞演説で「過去が現在を助けられるか」と問いかけたのを受け、80年の教訓を今に生かそうという呼びかけが広がった。【堀山明子】    ◇ 対談のアーカイブ購入はこちら。https://mainichi.jp/articles/20250930/hrc/00m/040/002000dあわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>