手代木慶 三村悠2025年10月9日 18時58分宮城県警本部 宮城県警は9日、2023年に同県内で人の骨の一部が見つかり、鑑定を進めた結果、11年3月の東日本大震災で行方不明になっていた岩手県山田町の幼稚園児、山根捺星(なつせ)さん(当時6)と判明したと発表した。 宮城県警によると、遺骨は23年2月17日に、同県南三陸町の建設会社事務所で見つかった。この会社が同町と同県気仙沼市で工事などをした際に、付近の歩道や砂浜をボランティアとして清掃し、集めたものを従業員が分別していて見つけたという。 遺骨はあごの一部と数本の歯で、鑑定で5~9歳と判明した。さらに、母系の血縁関係を特定するミトコンドリアDNA型から、捺星さんの母親の親族と矛盾しないとの結果が出た。歯のたんぱく質から性別が分かったことなども踏まえ、捺星さんと特定したという。 捺星さんは家族と自宅にいたところ、津波にのまれたという。発見の一報を受けた家族は「発見場所をボランティアで清掃していただいた方々、清掃した収集物を分別して発見してくださった方々、諦めずに調査していただいた警察の方々に、大変感謝しております。諦めていたところに連絡をいただき、驚きましたが、大変うれしい気持ちです」とのコメントを出した。宮城県警は後日、両親に遺骨を引き渡すという。 被災地の岩手、宮城、福島の3県内で身元不明遺体の身元が分かったのは、23年8月の岩手県内の事例が最後で、身元確認は約2年ぶりとなる。東日本大震災2011年3月11日午後2時46分に三陸沖を震源とするM9.0の大地震が発生しました。被災地の声や復興の現状、原発事故の影響、防災のあり方など、最新ニュースをお届けします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月9日 (木)ノーベル化学賞に北川進氏アサヒ障害めぐり犯行声明生成AIの安全基準を整備へ10月8日 (水)自民党、新執行部が発足ノーベル賞 米国の研究者らに万博「運営費」黒字の見込み10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没トップニューストップページへノーベル文学賞は今夜発表、有力候補は? アジアゆかりに「周期」16:00「まさか」の当選だった田久保市長 伊東市民は何を期待していたのか17:00東日本大震災で行方不明、見つかった遺骨は6歳児と特定 家族の元へ18:58連合・芳野会長3期目スタートも課題山積 組織低迷、支援政党股裂き19:00「高市氏が嫁入り」発言の立憲政調会長が釈明「いい言葉あれば訂正」17:49最期の一口にガリガリ君を 終末期患者の「救いの神」 学会も表彰17:00