小田邦彦2025年10月9日 19時22分青森地裁=2025年9月25日、青森市、野田佑介撮影 青森県八戸市で2024年1月、女児(当時5)が母親と内縁の夫から虐待され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた無職、関川亮被告(33)の裁判員裁判の第4回公判が9日、青森地裁(蔵本匡成裁判長)であった。検察側は懲役15年を求刑し、弁護側は無罪を主張して結審した。 起訴状などによると、関川被告は同居していた交際相手である、女児の母親=同罪で懲役9年の刑が確定=と共謀し、24年1月7日、女児を暖房設備のない浴室に連れていき、水の入った浴槽内にとどまるように命令。約4時間半にわたって放置し、低体温症による急性循環不全で死亡させたとされる。 検察側は論告で、弁護側が主張するように、女児が自ら浴槽に入って水をかけて浴槽にとどまり続けたとは考えがたいと指摘。関川被告が女児を水の入った浴槽にとどまるように命じたことで、女児が低体温症になったと主張した。また、女児自身の行為で死亡したかもしれないとする関川被告の弁解に「反省の態度が見られない」と断じた。 弁護側は、関川被告は女児に水をかけたり、水の入った浴槽に入れたりしていないので遺棄には当たらないと説明。故意に遺棄したわけではなく、関川被告が女児を浴室に連れていったことと女児の死亡には因果関係が無いと主張した。 関川被告は最終陳述で「水をかけたりとか、水の入った浴槽に入れたりはしていない」と語り、「後悔、謝罪の念を自分の気持ちに刻んで一生生きていきたい」と述べた。 判決は10月29日に言い渡される。この記事を書いた人小田邦彦青森総局|高校野球、事件・事故専門・関心分野スポーツ(高校野球、陸上、相撲)、法律こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月9日 (木)ノーベル化学賞に北川進氏アサヒ障害めぐり犯行声明生成AIの安全基準を整備へ10月8日 (水)自民党、新執行部が発足ノーベル賞 米国の研究者らに万博「運営費」黒字の見込み10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没トップニューストップページへノーベル文学賞は今夜発表、有力候補は? アジアゆかりに「周期」16:00「まさか」の当選だった田久保市長 伊東市民は何を期待していたのか17:00東日本大震災で行方不明、見つかった遺骨は6歳児と特定 家族の元へ18:58連合・芳野会長3期目スタートも課題山積 組織低迷、支援政党股裂き19:00「高市氏が嫁入り」発言の立憲政調会長が釈明「いい言葉あれば訂正」17:49最期の一口にガリガリ君を 終末期患者の「救いの神」 学会も表彰17:00