テスト中の無人戦車か!? 陸上自衛隊が初公開した複数のUGV 非武装タイヤ駆動のものまで

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2025.10.07乗りものニュース編集部tags: ミリタリー, 防衛省, 防衛装備庁, 陸上自衛隊陸上自衛隊が現在、試験中のUGV(無人車両)について画像で公開しました。履帯駆動のものとタイヤ駆動のものがあり、さらに武装の有無など様々なモデルがある模様です。 陸上自衛隊は2025年10月3日、公式Xにおいてエストニアのミルレム・ロボティクス社が開発した小型のUGV(無人車両)「テーミス(THeMIS)」と、カナダのラインメタル・カナダ社が開発した小型UGV「ミッションマスター(Mission Master)SP」、両者の基本性能、運用要領に係る検証を実施していることを明らかするとともに、試験中の2車種の画像を公開しました。拡大画像エストニアのミルレム・ロボティクス社が開発した小型UGV「テーミス」(画像:ミルレム・ロボティクス)。「テーミス」は全長2.4m、全幅2.0m、全高1.11m、重量1450kgのゴム製履帯で走行する装軌式UGVです。最高速度は40km/h。通常はディーゼル発電機とモーターで駆動しますが、搭載するバッテリーに蓄えた電力だけで動くことも可能です。 一方、「ミッションマスターSP」は全長3.0m、全幅1.5m、全高約1.0m、重量1500kgのゴム製タイヤで走行する装輪式UGVです。バッテリーに蓄えた電気でモーターを動かして走ります。 公開された画像では、両車ともRWS(遠隔操作銃塔)を搭載したタイプ、物資運搬タイプ、レーダー搭載タイプの3種類が写っていました。 陸上自衛隊は、1年半ほど前の2024年3月、公式XにおいてUAV(無人航空機)の「E-5L型UAV」(フジ・インバック製)や犬型のいわゆる4足タイプである「ビジョン60」(ゴーストロボティクス製)に前出の2車種を加えた、4種類の無人運搬システムを今後、購入し実証を行うと発表していました。 今回の画像公開は、それに沿ったものといえます。今回の画像公開に合わせ、陸上自衛隊は防衛力の抜本的強化のため無人アセット防衛能力を強化すべく、各種の任務において、人的損耗を局限しつつ長期連続運用可能なUGVを用いた実証を行い、その本格導入に向けた検討を加速していくと説明しています。【次ページ】【映像】自衛隊が試験中のUGVが動く姿です【写真】これが陸上自衛隊が初公開したUGVです