女児虐待死、共犯の母「怒りしかない」 無罪主張の内縁の夫を非難

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小田邦彦2025年10月7日 20時05分青森地裁=2025年9月25日、青森市、野田佑介撮影 青森県八戸市で2024年1月、女児(当時5)が母親と内縁の夫から虐待され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた無職、関川亮被告(33)の裁判員裁判の第2回公判が7日、青森地裁(蔵本匡成裁判長)であった。同罪で懲役9年の刑が確定している女児の母親(23)が証人として出廷し、関川被告の虐待の状況を証言した。 関川被告は6日の初公判で起訴内容について争う姿勢を示し、無罪を主張した。これに対し、事件当時は関川被告と内縁関係だった女児の母親は「逃げ続けていることに怒りしかない。娘の命を奪っておきながら、否認していることに対して、怒りの感情しかない」と述べた。 母親は検察側の質問に対し、日頃の関川被告の虐待がどのような様子だったかを説明した。 証言によると、八戸市のマンションに引っ越した直後の23年11月あたりから、関川被告が女児を浴室で虐待するようになったという。関川被告が女児を怒鳴りつけたり殴ったりしてから浴室に連れていき、さらに虐待した後に浴室に放置していた。頻度は「週に1~2回」、放置時間は「2時間ぐらい」と話した。 浴室での虐待の様子を直接見たのは2回といい、1回は女児に水をかけていて、もう1回は水の入った浴槽に女児を座らせていたという。いずれも女児は「服を着ていた」と話した。放置された女児が自ら浴槽から出たことは1度だけで、その際に関川被告に怒られたため、以降は浴槽から出ることはなかったとも証言した。 母親が虐待を目的として女児を浴室に連れていったことがあるかと問われると、「お風呂に入れる以外ではない」と否定した。 事件当日の状況についても説明した。24年1月7日午後5時ごろ、関川被告が女児の腕をつかんで浴室に連れていったという。その時の女児の様子は「『嫌だ嫌だ』といいながら後ずさりしていた」という。 検察側から「被告人が何をすると思ったのか」と聞かれると、「いつも通り、シャワーで水をかけた後、浴槽に放置すると思った」と答えた。午後7時半から同8時の間に女児の様子を見にいった時には「浴槽の奥で洗い場を見て立っていた」と話した。弁護側から「なぜ助けなかったのか」と問われると、「(母親自身も)関川さんから暴力を受けていた。怖かったから」と説明した。 母親は午後9時半ごろ、浴槽内にうつぶせで倒れていた女児を発見。その後、低体温症による急性循環不全での死亡が確認された。 第3回公判は8日にあり、被告人質問などが行われる。この記事を書いた人小田邦彦青森総局|高校野球、事件・事故専門・関心分野スポーツ(高校野球、陸上、相撲)、法律こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がるトップニューストップページへガザ戦闘2年「もう十分」 終戦願うイスラエル、パレスチナ市民ら19:45ノーベル物理学賞は米3氏 量子コンピューターの基礎技術を発見20:20陸自が国道越え射撃訓練 3キロ通行止め 地元は「今回限り」で容認19:30サッカー協会、影山技術委員長の契約解除 仏紙が児童ポルノ所持報道19:28教員不足でストレス増幅、「病休ドミノ」も 働き方改革進んだが…16:41ノーベル賞の坂口さん夫妻、研究も人生も「2人ならなんとかなる」17:10