歴史資料との新たな出会いを 博物館で現代アートの企画展 香川

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毎日新聞 2025/10/11 07:15(最終更新 10/11 07:15) 1081文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷江戸期の魚類図鑑をもとに制作された「衆鱗図の魚達を子供達と海に返してみた」=高松市の香川県立ミュージアムで2025年8月8日、森田真潮撮影 通常は歴史資料などを展示している博物館で、現代アート作家による特別展を開くという珍しい試みが、香川県立ミュージアム(高松市玉藻町)で13日まで開かれている。「小沢剛の讃岐七不思議」のタイトルで、他館を含めた膨大な所蔵品から注目すべきものを作家が選び、それに触発されて自ら制作した作品と合わせて展示することで、資料と鑑賞者との新たな出会いを演出している。ワクワク感を追体験、人形と人間の一生重ね 「衆鱗(しゅうりん)図の魚達(たち)を子供達と海に返してみた」と題した作品では、江戸期に第5代高松藩主・松平頼恭(よりたか)が制作させた超絶技巧の魚類図鑑「衆鱗図」を保育園児らに模写してもらい、それをさらに小沢さんが模写したものを、もとの資料と組み合わせて展示。園児らが体験したワクワク感を作家が追体験するとともに、それぞれの魚をその生息する海の深さに合わせて配置し、その配置が楽譜としても読めるようにしたという。Advertisement「今の人形を古い人形と出会わせてみた」で、展示ケースの中からビデオを見ている人形。白い綿の形は、香川の山のなだらかなラインが意識されている=高松市の香川県立ミュージアムで2025年8月8日、森田真潮撮影 「今の人形を古い人形と出会わせてみた」は、瀬戸内海歴史民俗資料館(高松市)が所蔵する「リョースケサン」や「ヨベッサン」と呼ばれる昭和初期の人形が、小沢さん制作のビデオを見ているという構図の作品。ビデオでは、自ら歩き始めて展示場を抜け出した人形たちが博物館で古い人形と出会うという旅を通して、老朽化して「文化財」になる人形の一生と、肉体が衰えやがて土に戻る人間の一生が重ねられている。撮影場所には、とらまるパペットランド(香川県東かがわ市)などが使われている。 他に、平賀源内の指導でつくられた陶器「源内焼」に世界地図の意匠があることに触発された「源内焼の世界地図を1つの大陸にしてみた」や、用途の詳細が謎でこれまで展示されたことのなかった「縛り人形」を暗闇に並べた写真作品なども並んでいる。瀬戸芸美術館連携プロジェクトで実現 1965年生まれの小沢さんは、国内外の名作絵画をしょうゆで描いてリメークした「醬油(しょうゆ)画」シリーズや、野菜を組み合わせてできた武器を持つ女性のポートレート写真「ベジタブル・ウェポン」シリーズなど、ユーモアや批評精神を交えて歴史や社会に問いを投げかける作品で知られる。今回の展示は、瀬戸内国際芸術祭の開催に合わせた美術館連携プロジェクトとして、直島新美術館(同県直島町)の三木あき子館長がゲストキュレーターを務めて実現した。 12日午後1時半~3時半には、小沢さん、三木さんや制作協力者、ミュージアム職員らによるクロージングトークが開かれる。問い合わせは同ミュージアム(087・822・0002)。【森田真潮】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>