毎日新聞 2025/10/7 17:41(最終更新 10/7 17:41) 889文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷記者会見で質問に笑顔で答える大阪大特任教授の坂口志文さん(右)。左は妻の教子さん=大阪府吹田市で2025年10月7日午後1時半、梅田麻衣子撮影 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大特任教授の坂口志文さん(74)が一夜明けた7日、同大招へい教員の妻教子(のりこ)さん(71)とともに記者会見した。お互いのことを「同志」と語る2人。「あまり話し合わなくても理解している」とあうんの呼吸で研究活動を支え合い、世界を驚かせる発見につなげた。 2人が出会ったのは坂口さんが20代のころ、研究生として勤務していた愛知県がんセンターだった。熱心に研究に励んでいた坂口さんのことを「変わった種類の人がいたので気になった」と教子さんが思ったのがきっかけだったという。Advertisement 穏やかな坂口さんに対し、明るく前向きな性格だという教子さん。「(妻は)私が研究している内容を全部知っている」と坂口さん。「人気のない研究テーマでいつまでアメリカで研究を続けられるか。重要な判断を下す時にも楽天的に構えられ、妻の存在がすごく大きかった」と振り返る。記者会見で質問に笑顔で答える大阪大特任教授の坂口志文さん(右)と妻の教子さん=大阪府吹田市で2025年10月7日午後1時51分、梅田麻衣子撮影 皮膚科医だった教子さんは研究の魅力について「最初は分からないことでも、『これをやったらどうなるんだろう』と真剣になれる。創造的でワクワクする」と語る。ともに研究に励む中で、細かい実験は器用な教子さん、マウスなどの動物を触る実験は坂口さんと役割も分担。免疫の過剰な働きを抑制する「制御性T細胞」と名付けられるリンパ球の働きを突き止めた1995年の論文では、共著として2人の名前が刻まれ、30年後のノーベル賞を引き寄せた。 坂口さんは「サイエンスの分野は非常に広い。今回の受賞決定は非常に幸運だと思っている」と笑顔で語り、二人三脚で困難を乗り越えてきた教子さんも「このような形になって本当によかった」と祝福した。 近年、制御性T細胞は1型糖尿病やがんの治療への応用研究が進んでおり、2人も自ら創設したベンチャー企業で、細胞療法の実用化を目指している。教子さんも「(最初は)大したことがないと思われているような新しい治療法も、10年後には普通になる。今はそういう時期だと思って頑張っている」と意気込む。 がんが治せる病気になる未来へ――。世界的名誉をつかみ取った後も、2人の歩みは続いていく。【中村園子】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>