ボーガン4人殺傷事件、鑑定医が「被告に違法性の認識あった」と証言

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根本快2025年10月7日 21時00分神戸地裁=神戸市中央区 兵庫県宝塚市の住宅で2020年、洋弓銃ボーガン(クロスボウ)で家族ら4人を殺傷したとして殺人と殺人未遂の罪に問われた、無職野津英滉(ひであき)被告(28)の裁判員裁判が7日、神戸地裁(松田道別(ちわき)裁判長)であり、証人尋問が終わった。 この日までに、被告の精神鑑定をした医師2人が出廷し、「事件時に精神病の症状はなかった」との見解を示した。 鑑定事項は、事件時の被告に精神障害があったかどうかと、ある場合、事件にどのように影響したかの2点。 3日には、起訴前に鑑定した医師が鑑定結果を証言した。事件時の被告について、過去の診断結果なども踏まえて、発達障害である自閉スペクトラム症だったと診断した一方、「統合失調症などの精神病の症状は見られない」とした。事件の動機は、家族関係など「了解可能」なものであり、計画性や違法性の認識もあったとした。 7日には、起訴後に鑑定した医師が出廷し、結果は起訴前鑑定と同じ趣旨だと証言。「自閉スペクトラム症の特性として表れやすい、極端な思考が、動機の形成に影響した」としつつ、裁判員に「事件の実行に影響しているか」と問われた際は、「あまり関係ないのかなと思う。本人の意思が大きい」と述べた。 被告は20年6月4日午前、自宅で祖母の好美さん(当時75)、弟の英志(ひでゆき)さん(同22)、母のマユミさん(同47)の頭にクロスボウの矢を放って殺害。伯母(55)も撃って首の骨を折るなどの傷害を負わせたとして起訴された。 裁判の争点は刑事責任能力の程度で、検察側は事件時の被告に完全責任能力があったと主張し、弁護側は、減刑につながる心神耗弱の状態だったと主張している。この記事を書いた人根本快神戸総局|事件・司法担当専門・関心分野事件、政治資金こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がるトップニューストップページへガザ戦闘2年「もう十分」 終戦願うイスラエル、パレスチナ市民ら19:45「麻生さんにとって理想の布陣」 高市執行部、かけ離れた挙党一致21:10陸自が国道越え射撃訓練 3キロ通行止め 地元は「今回限り」で容認19:30サッカー協会、影山技術委員長の契約解除 仏紙が児童ポルノ所持報道19:28ノーベル賞の坂口さん夫妻、研究も人生も「2人ならなんとかなる」17:10「量子計算機の源流、喜ばしい」 ノーベル物理学賞、専門家の見方は21:23